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慎「えっ、ま、ま、マジ?」
「マジだし」
慎「Aが?俺のこと?好き?」
「うん、好き、慎のこと好きだよ」
慎「いや、ちょっ、待って、なんか信じらなくて、」
「慎が信じられるまで何回でも言ってあげるよ?私は慎が好きだよ。ずっと前から慎だけ見てきたから。」
慎「ちょっ!ストップ!もう言わないで!」
「なんで」
慎「はずい…」
めっちゃ真剣な顔で何回も“好き”って言われたら普通に照れる。
ていうか、今めっちゃ顔熱い。
耳とか赤くないかな、大丈夫かな。
「慎、」
慎「な、なんだよ」
「…耳、真っ赤」
慎「っ、うるせぇ!」
やっぱり赤かったか。
ていうか、なんでそんなAは余裕そうなんだよ。
俺のこと好きとか言っておきながら絶対元カレとかいるだろ。
俺みたいにこの歳まで誰とも付き合ったことないとかないだろ。
「慎が初めてだよ?」
慎「何が!?」
「誰かに好きって言ったの。まぁ、告白されたことはあるけど私は慎が好きだから断ってたし。だから、彼氏なんていたことないよ?」
えっ、この子エスパー!?
なんで今日そんなに鋭いの!?
慎「なんで、」
「だって、今の慎、全部顔に書いてあるんだもん(笑)分かりやすいよ?」
なんかいつまでもAが余裕そうで、俺だけ赤くなってドキドキしてんのがムカついてきた。
ここは、男・長谷川慎の出番だ。
グイッ…
俺はAの腕を引っ張って体を引き寄せた。
体の距離は0センチ。
顔もすぐそこ。
これにはさすがのAも動揺したのかおとなしくなった。
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作者名:LALA | 作成日時:2023年8月26日 18時