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「ねぇ、家で食べないでよかったの?」
慎「誰も正月早々こんな所で食べてるとは思わないって。」
「でもバレたらヤバくない?」
慎「佐々木さんも俺んとこのマネージャーもお互い良く知ってる相手だからOKだって。」
「えっ、よく意味が分からないんだけど。」
慎「まぁ、大丈夫だって。それにAはHIROさんのお気に入りなんだから、気にしなくても大丈夫だって。」
せっかくなら出来立てを食べたいという俺の要望でテイクアウトではなくイートイン。
平日だけど正月だからそこそこ混んでる。
「ハンバーガー食べてるのに聞くけど、夜ご飯何食べたい?」
慎「えっ?作ってくれんの?」
「だって泊まるんでしょ?色々話すんでしょ?」
慎「泊まるし話すけど、作るのめんどくさかったら普通にコンビニで買ったりデリバリーしようと思ってた。」
「別に作るの嫌いじゃないし。」
Aは昔から料理が好きだ。
SNS映えするようなお洒落なものを作る訳じゃない。
ごく普通の家庭料理。
何回か食べたことあるけどそれが普通に美味しい。
慎「じゃあ……チキンたっぷりのオムライス。」
「そう言うと思った(笑)じゃあ、帰りに鶏肉だけ買って帰るね。」
慎「了解。」
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慎「俺が払う」
「いや、作るの私だから」
慎「だから俺が払う」
しばらく泊まるしご飯作ってくれるんだから、これぐらい払わせろよな。
「ていうか、なんかカゴに入れてなかった?」
慎「お菓子とか色々」
「ふーん」
慎「余分なもん色々買ったから俺が払うのが普通だから」
「そうですかー」
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作者名:LALA | 作成日時:2023年8月26日 18時