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「だから、まぁ、もてなす料理を作る材料は揃ってるんだけどね。寝る部屋もあるし。」
慎「部屋あんの?めっちゃこのソファーで寝る気だったんだけど。」
「部屋、見る?」
慎「えっ、見たい。」
案内されたのは玄関入って左側にあった部屋。
「ココ。寝具一式クローゼットにあるから寝る時は自分でやってね?」
慎「えっ、めっちゃ普通に部屋じゃん。」
「2LDKの内の1つだからね。」
物置部屋とか想像したけど普通の部屋だった。
この部屋は客間ということらしい。
家具もなく殺風景な部屋だけど客間ならこんなもんか。
慎「ついでだし他の部屋も案内してよ」
「なんでそうなるの?」
慎「迷うといけないし」
「いや、迷うほど広くないから!」
めんどくさいとか言いながらしっかり案内してくれるA。
玄関には立派なシューズクローゼット。
納戸にトイレ。
で、こっちが洗面所とバスルームか。
慎「…って、風呂広っ、」
「しっかり足伸ばして入りたいからねー。慎だとちょっと無理かな?」
慎「まぁ、俺背高いからね。」
「なんかムカつく。」
慎「事実だし。」
バスルームを出て、
慎「あれ、こっちのドアってどこに繋がってんの?」
「あー、寝室。」
なんのためらいもなく寝室のドアを開けるA。
慎「えっ!?めっちゃ広くない!?」
「さっきの客間の倍はあるかも。」
なんならこの寝室、俺ん家のリビングぐらいなんですけど。
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作者名:LALA | 作成日時:2023年8月26日 18時