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壱馬「前に佐々木さんが言うとった、“来年は良い年になるぞ!”って、このことかな?」
慎「じゃあ、日本に帰ってくるってことですか?」
壱馬「前向きに考えたらそうなんやない?曲も配信してるし、準備してるっていうし。」
慎「…早く会いたいです」
壱馬「慎さ、きっとAに会ったら場所とか関係なくおもいっきり抱きしめそうやな。」
慎「そんなことしませんよ」
壱馬「ほんまに?」
慎「本当ですよ。ていうか、付き合ってもないのに抱きしめるとかダメでしょ。」
壱馬「あれ、メンバーに選ばれた時やデビュー決まった時に嬉しくて抱き合ってたのどこの誰やったっけ?」
慎「壱馬さん、イジワルっすね、」
壱馬「慎が素直にならんからやでー」
ニコニコ……いや、ニヤニヤしながら壱馬さんは歩いて行った。
しかもAの新曲を口ずさんでる。
壱馬「前も上手かったけど、より一層上手くなったな。気持ちが痛いほど伝わってくるわ。しっかり歌の勉強もしとったんやな。」
慎「…俺だってダンス頑張ってるし、アリーナツアーだってあるし、」
壱馬「慎も十分頑張ってんで。Aが帰ってきたら成長した姿を生で見せてやろうな。」
慎「はい。」
最後に会った時は18歳。
今はお互い20歳。
大人になった。
お酒を飲める歳にもなった。
2年経って俺は外見も中身も少しは大人になった。
Aの目に俺はどう映るんだろう。
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作者名:LALA | 作成日時:2023年8月26日 18時