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「玲於くん今日何月何日？」
携帯を確認した。
玲於「12月15日」
「…分からない？」
玲於「なにが？」
「もういい、しばらくホテルに泊まる」
カレンはハイチェアに置いてあった鞄を取った。
玲於「ちょっ、待てって！」
「離して！」
パサッ…
カラン…
鞄が床に落ちた。
鞄の中の物が床に散らばった。
俺は足元に転がってきたものを手に取った。
それは壊れた腕時計。
俺が去年のカレンの誕生日にあげた腕時計。
…誕生日、
玲於「あ、ごめん、誕生日…」
(一緒に過ごせない)
(おめでとうだけで十分だよ)
(朝イチで言ってあげる)
「流星くんはその日に言ってくれたよ…」
玲於「……」
「玲於くんに初めて貰った物だから使えなくても捨てれないの、でももういらない。」
カレンは床に散らばった物を鞄にしまった。
寝室に行き寝室から出てきたカレンの手には旅行バッグ。
ずっと前から用意してたんだ…
そう確信した。
「玲於くん、私のこと好き？」
玲於「好き」
「私のこと他の何よりも大切だって言える？」
玲於「……」
「ごめん、今の忘れて」
そう言い残しカレンは家を出ていった。
ドアが閉まったと同時に枯れかけていた1枚の花びらが床に落ちた。
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作者名：LALA
| 作成日時：2022年3月9日 23時
