愛を込めて花束と腕時計を 1 (ページ34)

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玲於「なんか久しぶりに事務所来たー」

メン「最近ドラマの撮影多いもんねー」

少し前からプリレジェの撮影が始まって、最近は事務所よりも撮影現場にいることが多い。

今日も午前中の会議を終えてドラマの撮影現場に向かうところ。

涼太「あれ、今日は男の人がやってる」

涼太くんの声で前を見れば、ロビーで花を飾ってる男の人。

いつもはカレンなのに。

涼太「すいません、今日はいつもの女性の方じゃないんですか？」

俺が思っていたことを涼太くんが聞いてくれた。

『あ、はい。湊は今朝怪我して、当分はデスクワークとなるので私が代理で。あ、申し遅れました。私、湊の上司の佐藤と申します。』

そう言って名刺を差し出した。

そっか、怪我して……

玲於「えっ！？怪我！？」

『あ、はい、そうですが…』

玲於「大丈夫なんですか！？」

『幸い打撲ですみましたので』

移動中の車内。

俺はカレンに電話した。

[こんな時間にどうしたの？]

玲於[さっき事務所で上司の佐藤さんに会った。怪我ってなに？大丈夫なの？]

[あ、うん！全く動けないわけじゃないんだけど重いもの運んだりすると完治するのに時間かかるって言われたからしばらくはデスクワーク！]

玲於[なんで怪我したの？]

[仕事行く途中で荷物にぶつかっちゃって]

玲於[大丈夫なの？]

[大丈夫！気にしないで！]

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