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カレンちゃんと付き合って初めての週末。
[えっ?家?]
剛典[うん。この間、△△の映画見たいって言ってたじゃん?たまたまレンタルショップで見つけたら借りたんだ。俺ん家で見ない?]
金曜日の夜。
俺はカレンちゃんと明日のデートについて電話をしてた。
元々、おでかけの予定だったけど、行き先変更を提案してみた。
[でも、家はちょっと…]
剛典[お菓子食べながらゆっくり映画見よう?俺のおすすめも借りたし。]
[それ、私に拒否権は…]
剛典[どうせいつかは来るんだから別に明日でもいいでしょ?]
[まぁ…]
すぐに“うん”と返事をしないのが気になる。
俺だったら即答で“行きたい!”って言っちゃうんだけどなー。
カレンちゃんは少し悩んだあと、“行く”と言ってくれた。
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剛典「あっ、カレンちゃーん!」
「そんな大きな声出さないでよ、恥ずかしい…」
次の日、俺ん家の最寄り駅で待ち合わせをした。
少し遅れて来たカレンちゃんに声をかけ手を振る。
カレンちゃんは“恥ずかしいから辞めて”と言うけど、俺からしたらチラチラとカレンちゃんを見てた男たちに“俺の女だから手ぇ出すなよ”って意味なんだよね。
剛典「はい、行くよ〜!」
「なんでそんなに元気なの?」
剛典「休日に可愛い彼女に会えたから?」
「バカっ…」
カレンちゃんと手を繋いで歩き出す。
隣にいるカレンちゃんの耳は真っ赤。
照れ屋で恥ずかしがり屋のカレンちゃんは耳が真っ赤になるのは把握済み。
いつもツンだからこそすぐ照れる。
そこのギャップがたまんなく好き。
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作者名:LALA | 作成日時:2022年3月31日 15時