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コトン…
剛典「これは…」
直人「これが俺がしてやれる最後。アイ・オープナー、カクテルの意味は“運命の出会い”。」
一口で伝わる高いアルコール度数。
そして口の中に広がるオレンジの味。
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剛典「2回も会うとかなんか運命的なだね」
「そうやって口説いてるんだ」
剛典「口説いてないし」
「本当かなー」
剛典「本当だよ。最初に会ったのが高1で次が大学1年かー。じゃあ、次に会うのは社会人1年目かな?」
「なんでそうなるの?」
剛典「1年生で会ってるから?」
「何それ(笑)」
剛典「でも二度あることは三度あるって言うじゃん?もう一度会えたらそれこそ本当に運命だと思うよ。」
「映画の見すぎじゃない?」
剛典「運命信じないの?」
「…信じる」
剛典「じゃあ、奇跡的にまた出会えたら俺たちは運命の相手ってことで、俺と結婚前提に付き合ってよ!」
「言い方が軽い。ていうか、クリスマスの日に何言ってんの?」
剛典「これがサンタからのプレゼントってことで!」
「そんなプレゼントいらないし」
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ガタンッ…
俺は勢いよく立ち上がった。
剛典「直人さん…」
直人「思い出したならやることは1つだろ」
剛典「俺、」
直人「今日は全部俺の奢りだ、早く行け」
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作者名:LALA | 作成日時:2022年3月31日 15時