◆ ❤︎ 慾望は醜い ドンブラ（ソノイ） ページ13
慾望とは、人間を構成するものの一つだ。三代欲求階層説なんてものもあるのだから、人間に慾望は欠かせないらしい。だが。ソノイは、気に食わなかった。慾望がどれだけ醜いかを知っているからだ。慾望なんてものがあるせいで、人間は過ちを繰り返すのだ、と知っているからだ。
「だが、その点こいつは良い」
まるで一切の感情を破棄したような虚構の瞳がソノイを映す。うっとりと愛おしそうにその頬を撫で、柔らかな口付けを交わす。
『…ソノイ、どうかしたんですか』
「…許嫁のあなたに口付けをしてはいけませんでしたか」
『そんなことはありませんよ』
優美に微笑むその顔は、どこか浮世離れしていて美しい。ソノイは、もう一度口付けを交わすと、Aのいる部屋から出た。
Aは、ソノイの許嫁だ。幼い頃から脳人として共に育ってきた二人。ソノイはそのうち、人の創造する芸術に興味関心を向けたが、(もちろん、ソノニやソノザも各々のことに興味を持ったが)Aは、違った。何にも興味関心を向けないのだ。むしろその瞳はソノイだけを見ているようだった。
親族に許嫁だ、と言われたあの日から、Aはソノイしか見えていないらしい。それがソノイにとっては非常に心地よく、愛しいものに感じられた。慾を持たない彼らに愛は解らなかったけれど、ソノイは確かに、【愛しさ】を感じていた。
◆ ❤︎ よく分からないな ドンブラ（桃井）→←◆ ❤︎ その心は ルパパト（明神＋早見）
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 67人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「仮面ライダー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花柄 美海 - 梟さん» 『彼奴こそ許せない』浅倉で、『漆黒に溶け込んで』カゲロウで書かせていただきました！ (2022年7月18日 23時) (
レス) id: 9cf6107b1a (このIDを非表示/違反報告)
タピオカ - あ、天津社長ぉぉ……。これは社長VS社長の取り合い…。でもすかさず夢主ちゃんを奪い返す或人、カッコいい😍またリクエストが思いついたらリクエストをします。 (2022年7月8日 0時) (レス) @page23 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
花柄 美海 - タピオカさん» 『1000％必勝？』、或人VS天津で書かせていただきました。 (2022年7月7日 20時) (レス) id: 9cf6107b1a (このIDを非表示/違反報告)
花柄 美海 - 梟さん» リクエストありがとうございます！了解しました (2022年7月7日 20時) (レス) id: 9cf6107b1a (このIDを非表示/違反報告)
梟 - 浅倉威の★と、カゲロウの激甘がみたいです！ (2022年7月6日 23時) (レス) id: 692cb04c23 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花柄 美海 | 作成日時：2022年4月23日 23時
