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【煉獄杏寿郎視点】









「ただいま帰りました!!」









十日ほどあった任務が終わり、家に帰宅した。









「よもや…おかしいな、」









いつもなら直ぐに姉様が声をかけて下さるのに。









「…!?、あにうえ、??」









俺を呼ぶと共に、すぐさま駆け寄ってくる千寿郎。








「あにうえ、あねうえが、かえって、こな、









ど、しよ、…まもれなかった、」








千寿郎の目から大粒の涙がぼろぼろと流れる。








嘘をつく子ではないと解っている。








でも、この時だけは。








嘘であると言って欲しかった。









昔一度だけ。まだ俺が5歳程だった時。








まだ父上が、壊れていなかった時。









その日は森の中で遊んでいた。









昼間だから、と森に入った。









涼しい木陰で休んだ俺が間抜けだった。









「美味そうな子供じゃねぇか!!!」









「よもや、どうして、!おには、昼間に出ないって」









「馬鹿な餓鬼だな!日陰になら幾らでもでるさ!」









死を覚悟した。









でも、









「捕まって、杏寿郎。









姉さまが助けるからね。」









幼い頃の姉はとても体が弱く、体力もなかった筈なのに。








俺を背負い、鬼に時折石を投げたりして。









「父上っ!!!」









少し離れた父上を呼び、助けてくださった。









その頃からだろうか。









姉上を護れる様になりたいと。









鬼殺隊を志したのは。









「穴があったら入りたいな、









結局、護れてないでは無いか…」









どこにいますか、姉上。

。→←。



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さといも。 - MIさん» ありがとうございます、!面白い文が届けられて何よりです、! (2019年10月11日 22時) (レス) id: 3b980f9a32 (このIDを非表示/違反報告)
さといも。 - 心さん» ありがとうございます、続き出来るだけ出せるようにがんばります…っ (2019年10月11日 22時) (レス) id: 3b980f9a32 (このIDを非表示/違反報告)
MI - めちゃくちゃ面白い!更新頑張ってください!応援します! (2019年10月8日 17時) (レス) id: fbdfd6ec63 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2019年10月7日 13時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
さといも。 - もうふさん» どちゃくそ嬉しい(( (2019年10月5日 22時) (レス) id: 3b980f9a32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さといも。 | 作成日時:2019年10月4日 16時

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