【d!】はじめてはあげられませんっ！

朝5:00 ページ24

｢…ぎゃあぁああぁああああァァああ…………｣


おはよう世界、現在時刻5:00。あっ、朝のね！
かなり遠くからのものとわかるが余りにも爆音で聞こえてくる叫び声に何事かと跳ね起きる。朝からなんの騒ぎですか、ついに幹部からのパワハラに一般兵が謀反を起こしたんですか((


｢…ぁぁぁああああああああ！！｣


…なんかぁ、近くなってきてね？？


｢…ぁあああああ！！！Aちゃん助けて！！！｣
｢うあああ朝からなんですか！！！！帰れください！！｣


ベットの上で布団を抱える私の目の前に倒れ込むように現れたのは鬱先生。まだ！！朝なんじゃが？？ノック？そんなのどこの国の文化だよHAHAHA。何事も無かったことにして二度寝しようとしてたので衝撃で口が空く。


｢やばいねんほんま、あれはあかんわ｣
｢ちょっ、は！？なに勝手に布団に入ろうとしてるんですか！？変態！！！最低！！誰かあぁぁ…！！｣
｢Aちゃん頼むから大声出さんといて！大人しく僕のこと匿ってくれめんす！！｣


必死の形相で私の手から布団を奪い、モゾモゾとくるまる鬱先生。何から逃げてきたのかは知らないが、正直朝から乙女の部屋に叫びながら突撃して来た上匿ってくれは無茶ぶりという事実を知って欲しい。せめて何から逃げてるのか言いたまえよ君。


｢何から逃げてるんです？｣
｢脅威が去ったら教えるから、な？大人しくしててくれ頼むわほんま｣
｢今から叫びますね｣
｢やめて！！！！｣


今まで私が一番やばいと思った名シーンの、居酒屋に別れた女が包丁持って乗り込んできた時よりも必死な顔だったが故すこし同情してしまい仕方なく隠れることを許してあげた。まぁ？やっぱ私？心の広い女ですからァ？？聖母と呼んでくれてもええんやで同士諸君。


｢Aちゃん使ってるのって最近流行りの$$シャンプー？ええ匂いやなぁ…直接嗅いでいい？｣
｢ひっ……！？｣


なんだコイツ、なんなんコイツ！？！？折角人が同情して隠してやったのに！？キモすぎる発言に湧き出る冷や汗。私はキモさから弾かれたように扉の外に出て叫ぶ。


｢誰か知りませんが追ってる人！！！鬱先生は私の部屋に！！居ますよーーーー！！！！！！｣
｢やめてぇえええ！！！｣


部屋の中から悲痛な叫びが聞こえるがもう遅い。


｢おやぁ？鬱くんはこんなところに潜んでましたか！｣


到来したヘルドクター！鬱くんとAちゃんの人権は何処へ！次回鬱くん死す！デュエルスタンバイっ！絶対見てくれよなっ☆

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