冬に運命

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ライブ前に




俺だけ見ててね




なんて言われるかなって一瞬でも思ったお花畑な脳を破壊したい














あれから何もなく、もうライブが始まる














樹「今日の髪、結構似合ってると思いません？」









私に聞こえるように…ではないか、吉野さんに話しかけてるのを聞いた









北人「うん似合ってるよ」











吉野さんがあまりにも適当に答えるから、それ見て鼻で笑う藤原さん

それ見て私も口角が上がったのはバレてないと良いけど











樹「Aちゃんがするスタイリング好き」











最初は吉野さん見てそのまま視線を私の方へ動かした




ていうか、いつの間に名前で呼ばれてたんだ











北人「…え〜、樹ってAちゃんのことAちゃんって呼んでるんだ〜笑」









そういう北人さんもさっきまでAさん呼びだった

あと小学生の嫌ないじり方みたいなのやめてほしい笑












樹「……まあ…仲良いんで」









「…え」









樹「え？」












北人「仲良くないじゃん」









予想外のタイミングで話を振られたから気の抜けた声が出た









「…仲…良い…のでしょうか」









樹「…え〜…」









北人「仲良くないじゃん」












それはそうだ









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