【HUNTER × HUNTER】白蜘蛛

33話 過去編 ページ37

no-side


妹は何もできない現状に泣きじゃくる



〖はぁー？何こいつ、黒がせっかく救ってやってたのにその言い方ありえなくない？〗


白は気に食わなさそうに言う


【ううん、言ってることは全部正しいから】


少女はさっぱりとした表情で言った


【白にも謝らなくちゃね】

〖·····？なにを？〗

【ごめんね、私がこんなんじゃなかったら白は·····】







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【白は生まれてこなかったのに】

【本当にごめんね】


そう悲しそうに笑いながら少女は言った



.




その言葉にプッツンと白の中で何かが切れる音がした

そして今まで感じたことがない程の怒りと悲しみが込み上げた



〖····を·····な〗

【え？】





ガアッ！！


〖私の存在を否定するな！！〗


白は少女を押し倒し少女の首を絞める


〖お前に否定されたら私は·····私は何の為に〗


白から出た涙が少女の顔にあたる


〖お前なんて大嫌いだ！！1人じゃなにもできないクズが！！〗

【ごめん·····ごめんね】

〖そうやって謝ってればいいの思ってるの？〗



本当は薄々気づいていた
少女と白が入れ替われる方法を

白は少女にかけていた手の力をさらに強める


〖お前がこのまま死ぬつもりなら私は意地でも生きてやる！！〗

〖だって私は黒とは真逆の存在。こうするのは当たり前だよね〗


笑ってるのか悲しんでるのか分からない歪んだ顔でそう言う


【·····し·····ろ】

〖私は白じゃない。私は·····〗



　







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『Aだ』

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