地味メン

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「オッパは、どう思う？」




当たり前に返事はない。







オッパが眠る病室で私は一枚の紙と向き合っている。






“ 退学届 ”




先輩達の眩しさを嫌でも思い出してしまう。









あのあと結局ウジ先生はお昼のことに触れずに




接してくれて、今さっきだって




病院に行く、と伝えると






大丈夫なのか？って心配してくれた。









流石にそこまで迷惑かけるわけにもいかないから







ありがとう、と伝えてから断ってこの病院に来た。









「...オッパ、いつまで寝てるの？」





もし、オッパが元気で私がこの問題にぶつかっていたら






オッパはどんな言葉をくれたんだろう。









せっかく入ったのだから頑張れ？







それとも






自分がいいと思った道を選べばいい って言う？









真っ白なその紙を一度文字で埋めたけど







埋まっていく空白に比べて私の心は





空白が増えていく。







空っぽ。









どうするのが正解なんだろう。









分からないや

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