テーマパーク2 ページ46
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蒼「あーつっかれた」
『ねー』
色々乗って疲れた私と猪狩。
まだまだ元気な他四人と一旦別れてベンチで一休み。
買ったアイスを頬張りながらボーッと歩いていく人たちを見つめる。
蒼「なんか空いてる？これ」
『多分ね、台風前だからじゃない？』
夏特有の蒸し暑さはあるものの、迫りくる暴風のお陰で園内はだいぶ人が少ない。
その分、私たちに気づく人も少なくて正直快適。
声をかけられることは苦ではない、寧ろ嬉しい。
ただ数が多いとやはりプライベートで来ている身としては、キツいなと思う時もある。楽しめるところが楽しめなかったりしたら尚更。
まぁ、認知度が上がってるってことだから嬉しいことに変わりはないけど。
蒼「ねーAちゃん」
『ん？どうしたの？』
蒼「これ食ったらサメに喰われに行こーよ」
『行ってくれるの？』
一番乗りたかったサメに狙われるアトラクション。
遠くに来たんだからとハードなものばかりに乗ってたから言うに言えなかったそれを、猪狩から誘われた。
蒼「だって乗りたいって前言ってたじゃん」
ここに来ることが決まった時、ぽろっと溢したそれを猪狩は拾ってくれていたらしい。
嬉しくて、ありがとうと抱きつけば暑い！と怒られた。
でも、離されることはなかったから満更嫌でもないんだろう。
『後でご飯奢ってあげるね』
蒼「よっしゃ！絶対だからね！」
嬉しそうに笑う猪狩に私まで頬が緩む。
残り一口のアイスを放り込んで近くのゴミ箱にカップを捨てた。
そのまま足を目的の場所へ向けた。
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蒼「思ってた以上の迫力だったわ」
『楽しかったね！』
船を降りた私たちは想像を超えてきたそれにさっきまでの疲れは何処へやら。
そんなもの無かったかのように興奮に包まれていた。
それに水をさすように携帯が震えた。
ディスプレイには優斗の名前。
優【ちょっとお前らどこ行ったの！】
『サメに喰べられかけてた』
優【はぁ！？疲れたとか言ってちゃっかり二人でアトラクション楽しんでんなよ！】
『あーはいはい。とりあえずサメの近くにいるから迎えにきてねよろしく』
ギャーギャー騒ぐ優斗を遮るように電話を切った。
えげつねぇと猪狩は私を見て笑う。
『二人の時間も終わりだね』
蒼「楽しかった？」
『勿論』
蒼「いつか二人でまた来たい」
なんて普段言わないことを恥ずかしそうに言うものだから何だか可愛くて、いつか連れてってねと返してあげれば猪狩は嬉しそうに笑った。
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翡翠(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます。現実に追いつくにはまだまだ先は長いですが、暖かく見守っていただけますと幸いです。美紀様もウイルスにはお気をつけください。温かいお言葉ありがとうございます、身に染みました。これからもこの作品をよろしくお願い致します。 (2020年5月21日 22時) (
レス) id: 2604510154 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 瑞稀君と涼君と優斗君寄りのオール寄りのオール担当です最高です更新大変だと思いますが頑張ってください応援してますコロナウイルス流行ってるので気を付けてくださいね (2020年5月17日 15時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2020年5月16日 18時
