恵花兄妹 ページ25
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ピンクのストライプのパジャマにちょっと寝癖っぽいヘアセット。
Aちゃん入られまーすのスタッフさんの声にお願いしますと声をかければ「Aー」と優しくて低い声。
『いっちゃん、さっきぶり』
樹「まさか妹と雑誌撮影をする日が来るとは」
白と黒のチェックのパジャマを着て寝癖ヘアーのいっちゃん。
そう、今日はとある雑誌の��ある兄妹の朝��という企画で私といっちゃんは初めて一緒にお仕事することになった。
コンセプトはタイトルの通り。
恵花家の朝はこんな感じ、というのを再現するというもの。
と言ってもいつもはパパとこっちゃんがいるから少し、いつもからはかけ離れてるけど。
その中でも私たちがどうか、っていうのを見せられたらいいらしい。
「じゃあ始めまーす。二人とも好きに動いてね」
カメラマンさんの一言で私たちは表情を作った。
いや、作る必要性はなかった。
だって兄妹だもん。何かを取り付けることなんてない、いつも通りをみんなは見たいわけだからそのままをカメラに向けた。
『いっちゃんほっぺにジャム付いてる』
樹「えーAとってよー」
『やだ(笑)これで拭いて』
樹「ちぇっ、ケチな妹」
『こっちゃんに言いつけるよ？』
樹「やめろ、彼奴は面倒だ」
普段通り、何も変わらない会話をしながら用意されたトーストを食べて。
リビングセットに移動すればソファに寝っ転がってゴロゴロしたり、仲良く座って本を読んだり。
出掛けるカットになれば洋服を選びあって。
セットの扉を出る、そしてカットがかかった。
「二人とも最高！私が求めてたもの全部撮れた、本当にありがとう。きっとこれは売れるわ」
樹「ま、木崎さんには俺ら兄妹お世話になりまくってるし？」
『木崎さんのために頑張っちゃいました』
「ほんっとありがとう！あとはインタビューね、そっちもよろしく！」
嬉しそうにパソコンの中を見つめるカメラマンさんを背に私たちは用意された椅子に座ってインタビューを受けた。
普段どんなご飯食べてるのか、朝の様子は、とか。とにかく朝に関することを聞かれて終わった。
樹「Aこの後仕事？」
『うん、夏のライブのセトリ決めるの』
樹「昼行こうかと思ったけどざーんねん、じゃ、また家で」
『またね！』
私の頭を撫でて去っていく背中にありがとうと呟いた。
『また一緒に仕事したいな…』
その言葉がまた、現実となることを信じて。
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翡翠(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます。現実に追いつくにはまだまだ先は長いですが、暖かく見守っていただけますと幸いです。美紀様もウイルスにはお気をつけください。温かいお言葉ありがとうございます、身に染みました。これからもこの作品をよろしくお願い致します。 (2020年5月21日 22時) (
レス) id: 2604510154 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 瑞稀君と涼君と優斗君寄りのオール寄りのオール担当です最高です更新大変だと思いますが頑張ってください応援してますコロナウイルス流行ってるので気を付けてくださいね (2020年5月17日 15時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2020年5月16日 18時
