十戒の少女【七つの大罪】Ⅱ (ページ4)

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そのよんじゅうはちページ4

ここは……夢？

それとも現実なの？

私はあの後、意識を手放した。

そして今いるのは何も無い空間。

奥まで続く途方もない暗闇。

状況が呑み込めていない私の脳裏に突如「それ」は響いた。

？「失態だな。同情のAよ。」

貴「その声は…魔神王様!?」

魔神王「メラスキュラもそうだが何をやっているのだお前らは。七つの大罪などという意味の分からない連中に対して…………いや、少し語弊があるな。七つの大罪はお前達十戒を倒すために組織された連中だと聞いた。」

貴「私達を倒す…魔神王様！私達はあの様な者共には倒されはしません！」

魔神王「だが現実を見てみろ。圧倒的ではないか…仕方がない。お前の意識を解放してやろう、そうして新たなる力を与えてやる。」

貴「新たなる力……？」

魔神王「少し待て…」

魔神王様は暫くお話にならなかった。

3分後、吐き出すように喋り出す。

魔神王「お前には雷属性の魔力が合うようだな。」

え？

貴「それは、私も皆の様に仲間を助けられる力を魔神王様が下さるということですか!?」

魔神王「そうだ。次いでに初めからベストの状態で使えるようにしてやる。これで七つの大罪を仕留められないようではな。」

貴「この同情のA、必ず魔神王様のご期待に添えるよう善処して参ります！」

魔神王「ふむ。その言葉信じて良いのだろうな。」

そう言って、魔神王様は消えた。

貴「……ん？」

目が覚めた。

何やら魔力が込められた器具などが沢山ある。

マーリン「ん？髪色が変わったな。A。」

そう言い、マーリンはベッド脇の姿見を私の方に向ける。

私の髪の毛に金色が混じっていた。

うん。違和感しかない←