十戒の少女【七つの大罪】Ⅱ (ページ11)

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そのごじゅうにページ11

チャンドラー「ふむ…ワシはこれからあやつらを追うがお前はどうするA。」

貴「私は…取り敢えずゼルドリスと合流するよ。チャンドラーなら余裕でしょ？」

チャンドラー「当然じゃ。あんな奴らに負けんわい。」

貴「頼もしいね～。精々死なないようにね。」

そう皮肉を残して私はチャンドラーの元を去った。

----ｷﾘﾄﾘ-----

貴「さてと…ゼルドリスの気配はこっちからするな。」

あの後、メラスキュラとは二手に分かれた。

本人は渋っていたけどその方が効率がいい。

最大限のスピードでキャメロット城に向かう。

その時だった。

エスタロッサ「その代わり、エリザベスを俺にくれよ。」

エスタロッサの声だ。

てか何言ってんのこいつ←

蔑むような目でエスタロッサの事を睨みつける。

その視線に気がついたのかエスタロッサが徐にこちらを見た。

エスタロッサ「おお！Aじゃねーか！……あれ？お前そんな髪色だったっけ？」

貴「んー…ちょっとね。」

エスタロッサ「何だよー。気になるだろー。」

駄々っ子か。

文句を言っているエスタロッサを無視して目線をエリザベスとメリオダスに向ける。

メリオダスはこちらを一瞥した。

雰囲気が…違う？

まるで嘗てのメリオダスのような、瘴気をまとうこの圧倒的存在感。

魔神王の子。

エリザベスとはどういう関係なのだろうか。

エリザベスに依存というかとても大事にしている気がする。

仲間だからという訳でもなさそうだ。

声を振り絞り、メリオダスに声をかける。

貴「いいの？他の仲間のところに行かなくて。」

メリオダス「七つの大罪は解散した。」

貴「これ以上自分の都合に巻き込まないために？優しいね～…」

そう言って私はゼルドリスの横に降り立つ。

ゼルドリス「お前…その髪色似合わないぞ。」

貴「ねぇ今その話するかな！？」

ゼルドリス「全然似合ってないぞ？」

貴「」

隙ついてぶっ殺してやろうか←

と、女の子らしからぬことを考える。

まぁ、十戒っぽいけどね？←

すると広間にぽつりと、でもどこかしっかりした声が響く。

メリオダス「魔神王になるのは俺だ。エリザベスは誰にも渡さねえ。」

そして私の隣にいたはずの少年はメリオダスに襲いかかる。

もう片方も同様に。

エスタロッサ「欲張ってんじゃねえぞ？」

ゼルドリス「今更貴様に俺の野望を邪魔されてたまるか。」