【うらたぬき】人間クズ理論 (ページ2)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:2,598 hit

クズ2 ページ2

うらたぬき視点

う「...っていう俺の彼女のクズ理論を聞きたい奴がいたら、すぐに手挙げろ。

分かるまで教えてやるから。」

そう睨みつけると、二人は肩を震えさせた。

　「うらたさん、イライラしてるのは分からなくもないですが、ちょっと怖いです」

　「でも、それで許すうらさんもうらさんなんだよなぁ。

なぁ、まふくん」

ま「ちょっとさかたん、それ言っちゃだめ」

坂「えー」

確かに、クズなんて汚い言葉と比べると、彼女はまだ綺麗なのかもしれない。

う「...ほんと、親にどういう教育されたんだろう....」

言い過ぎかもしれない。

でも、24歳の彼女が浮気という言葉の意味を正しく理解してないなんて、可笑しな話だと思うんだ。

ま「確かに、それはちょっと謎ですね」

坂「うらさん、会ったこと無いん?」

坂田が飲み物をｽﾞｽﾞｽﾞｰｯと吸いながら聞く。

う「ある。あるよ。...でも、普通の人だった。」

そう、彼女の両親は普通。

普通に優しかったし、普通の人だった。

だからこそ、彼女が不思議なのだ。

う「最近はさぁ、怒ってるっていうよりも、呆れてるっつーか...

あいつが謎なんだよなぁ。」

そう溜め息混じりに言うと、まふが興味ありげにこちらを見た。

ま「浮気を自覚してないなんて、珍しいですよね。

浮気を隠すとかなら、よく本で見ますけど...」

....はぁ。

Aのことを考えたら、考える程溜め息が溢れる。

浮気してるのに、別れない俺の方がクズなのかも知れないとか思った今日の昼。

∞∞∞∞∞∞

このお話は、浮気ものにも関わらず、ギャグ要素とシリアス要素の切り替えが素晴らしく多いので、見ていて疲れると思います。

某じゃがいもスナック菓子を片手に見ることをお奨めします。