さとみの彼女は妹と偽って登場してきました。 (ページ18)

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‹ピンポーン›

誰か来たみたい。

宅配便かな？

でもジェルなんか頼んだなんて言ってなかったよね。

『はーい。』

な「栞ちゃん？ジェル君大丈夫？予定終わったから、皆で様子見に来たんだけど...。」

『なーくんか！今行くね！さとみ、なーくんたち来たよ！』

さ「お、開けたげて。」

‹ガチャ›

『いらっしゃい！うちじゃないけどw』

莉「さっきぶり～。」

こ「バナナ持ってきたよ。」

る「ジェル君熱大丈夫ですか？」

『ジェルの熱は下がってきてるし、今のとこ大丈夫そう。No problem！(問題ない！)』

な「それは良かった。あ、さとちゃん。」

さ「やほ。そういや、皆に言いたいことがあったんだ。この場で言ってもいい？」

な「いいけど...。」

『その前に中入んない？玄関で話すのもなんだし。』

こ「そうだそうだ！」

る「お邪魔しま～す。」

莉「ちょっと待ってよ！ってか部屋汚な！」

さ「それなwww」

皆元気だなぁ。

な「...栞ちゃん。」

『ん？どしたの？』

な「るぅと君から聞いたよ。栞ちゃん、すとぷりのファミリーに入らないかもしれないんだっ、て？」

！...それは...。

『入りたいんだけど、さ。るぅちゃんに"アレ"はもうわかってるって言われて動揺しちゃって...。』

な「そっ、か。...１つ、言わせて。俺たちは、あんなことがあって栞ちゃんが辛い思いをしたから日本に来たのを知ってる。だから、栞ちゃんを元気づけたいんだ。だから、もう一度お願いするね。すとぷりのファミリーになってくれないかな？」

ヤバい、泣きそう。

『ありが、とう。でも、私は元気だよ。実はさ、日本に帰ってきたの"アレ"のためだけじゃないんだ。さとみに会いたくて帰ってきたってのも１つの理由なんだ。あのさなーくん、皆の善意は受け取った。だから、今度は自分の意思で決めてもいいかなぁ。』

後半は涙声になってしまった。

な「...もちろんだよ。俺は、俺たちは、栞ちゃんに幸せになってほしいんだ。だから、栞ちゃんの人生は、栞ちゃんに決めて欲しいって思ってるよ。」

『なーくん...ありがとう！』