真夏の少年 ２

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竜二｢なぁ！見たか！財前に会えるって！｣

道史｢あぁ！｣

篤｢今度こそ本当の事言わせる｣

『悟くんの無期停とけるよね！』

道史｢明菜には知られないようにしないとな｣

竜二｢あいつらにいじられっとある事ねぇ事アップすっかんな｣

ベランダで話していた竜二達。
放送部の2人にバレないように話を進めていたが、時すでに遅し。
放送部2人はそのネタでまた動画をバズらせようとしていた。



悟｢おっせぇな…｣

悟は沙織が来るのをひとりで待っている。

そこに沙織がやってきた。

悟｢おぅ！｣

悟が声をかけると沙織は小走りで悟の所へやって来た。

沙織｢待った？｣

悟｢大丈夫！｣

2人の様子を木陰から見守る4人。

沙織｢悟さ…約束覚えてる？｣

悟｢約束？｣

沙織｢何でも言うこと聞くって言ったよね？｣

悟｢あぁ…｣

沙織｢もし停学とけたらデートしてくんない？｣

悟｢デート？！｣

｢デート｣という言葉を聞いて竜二が木陰立ち上がったため、篤、道史、Aの3人が慌てて竜二を座らせる。

悟｢俺と！？｣

沙織｢…やっぱ嘘！そんな事思うわけないじゃん…｣

悟｢いいよ！了解っ 約束する｣

悟が沙織に自分の小指を差し出した。

沙織｢…いいの？あんた…Aの事が好きなんでしょ？

もし私とデートして勘違いされたら……｣

悟｢俺…ちゃんと財前と話して、無期停とけたら…Aの事、真剣に考えようと思って…

A…自覚ないけどモテるし、優しいから…気を使わせちゃうかもだけど……向き合うって決めたから

だから財前のために動いてくれた沙織にも感謝してる…お礼って事じゃダメかな…｣

沙織｢そっか……悟なんか変わったね｣

悟｢そうかな…｣

沙織｢…お礼楽しみにしてるからね｣

悟｢おう！｣

悟と沙織の会話は少し声が小さく竜二達の耳に届くことはなかった。

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