・ ページ14
タクシー会社に電話をかけるも繋がらない。
『まりあさん待ってて下さい!』
外に走り出して直接タクシーを捕まえようと考えた。
でもタクシーなんて1台も通っていない。
『なんでよっっこんな時に1台もっ』
Aは思い出したかのように履歴をスクロールして篤に電話をかけた。
コールを鳴らすも中々出ない。
Aはまりあさんを病院に連れていくために家に向かっていた。
やっと電話が繋がった。
篤「どうしたA」
聞こえてきた篤の声にほっとして涙が溢れた。
その涙を拭って現状を説明した。
『篤くんお願い!すぐに来て!
まりあさんが産気づいたの!』
電話からは何も聞こえてこない。
『篤くんっ… 答えなくていいから…聞いて?
まりあさんは、篤くんのお母さんから貰ったノートを見てたくさんレシピ覚えて、本当のお母さんになろうとしてたの!
篤くんがお母さんを想うのと同じで、まりあさんも篤くんのことを想ってるよ!』
しばらく沈黙の後。
篤「…待ってろ!」
そう言って電話が切れた。
『篤くん…っ』
Aも急いで家に戻りお腹を押さえながら座り込むまりあをゆっくりと立ち上がらせた。
『まりあさん!タクシーいなくて…ゆっくりで大丈夫なので、歩けますか?』
「Aちゃん…ありがとうっ
うん!大丈夫歩けるよ…」
『ゆっくりで大丈夫ですから!!
苦しくなったらすぐ言ってください!!』
家を出て病院へと歩き出したAとまりあ。
『(篤くん…信じてるからね!)』
895人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りゅがたん(プロフ) - めっっっさ好きです。 (2020年9月26日 14時) (レス) id: 868e42b033 (このIDを非表示/違反報告)
あつ - 就活で忙しい中、更新してくださりありがとうございますm(_ _)m真夏の少年関連のお話では作者様のお話が大好きなので、これからも作者様のペースでの更新、楽しみにしています! (2020年9月15日 18時) (レス) id: 1c3e72fdde (このIDを非表示/違反報告)
ぱみ(プロフ) - 愛奏さん» ご指摘ありがとうございます。申し訳ありません、こちらも気持ちが焦ってしまい半ば強引な表現だったと反省しております。修正させて頂きます。 (2020年9月9日 11時) (レス) id: 34ee2ee9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱみ(プロフ) - さらさん» ありがとうございます!就活との両立でどうしても更新に遅れが出てしまうのでできる時にたくさんして行くのでぜひ最後までお付き合いお願いします! (2020年9月9日 11時) (レス) id: 34ee2ee9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱみ(プロフ) - う。さん» オチは決めてないんですけど…お楽しみに!! (2020年9月9日 11時) (レス) id: 34ee2ee9d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぱみ | 作成日時:2020年8月22日 0時