私、自分嫌いなんで５【俺のスカート、どこ行った？】

5 ページ22

原田｢久しぶりにお前って聞いた…｣

東条｢ふざけんじゃねぇ！俺はお前のやりたい事がって言うのが理由で…っ

学校辞めんの…全然納得いってないから！

お前…っ本当は体悪いから学校辞めんだろ？｣

原田は視線をそらさず答える。

原田｢違う！｣

東条｢嘘つくなよ！だったらなんで病院にいんだよ！｣

原田｢入院もしたかったからだ！｣

東条｢嘘つくなっ！｣

原田｢本当だ！｣

東条｢カッコつけて隠してんじゃねぇ！｣

東条がそう言うと原田は東条を自分の方に抱きしめた。

原田｢泣くなっ！｣

東条｢泣いてねぇよっ！離せ！｣

東条はもがいて抜けようとするが原田は離そうとしない。

原田｢俺の体は全然平気だ！｣

東条｢嘘つくなよ…っ死 ぬんだろ…？｣

原田｢死 なねぇ！決めつけるんじゃねぇ｣

東条｢明智が言ってたんだよっ！！
人間いつか死 ぬって…っ！のぶおは言うからって！｣

原田｢明智に言っとけっ！原田のふおは死 なないって！のぶおが言ってたって！｣

東条｢じゃあ、なんで学校辞めたんだよっ！｣

原田｢だから言ってるじゃねぇか！やりたい事があんだよ！沢山！｣

そう言って東条を離す。顔を上げた東条の瞳には涙が溜まっていた。

原田｢いきなりやめたのは悪かった…お前がそんな気持ちでいることを知らなかったから…
すまん…

でもな、男にも女にも…カッコつけて引かなきゃ行けない時がちゃんとあるんだ…次の世代に残さなきゃいけないことも沢山あるんだ…だから、あいつら女装して授業やってたろ？

バトンタッチだよ！｣

東条｢そのためだったの？｣

東条の目から涙が零れる。

6→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す