私、自分嫌いなんで５【俺のスカート、どこ行った？】

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学校側は記者会見を行った。
学校からの謝罪を終えると記者からの質問に入るが、分かってはいたがすごい数の手が上がる。
内容は深く追求する内容もあれば…原田先生のことを質問する内容も多かった。

記者会見は、何も進まないまま終了した。


家のテレビでその記者会見を見ていた君澤。

リビングの机の上に置いたケータイが鳴る。
開くと、川崎達からの心配のメールや原田が謹慎になったことを告げるものだった。
君澤は、内容も開かず返信もせずそのまま机の上に伏せた。

リビングの扉が開き、弟の陸が入ってきた。 そしてテレビから流れてくる記者会見の内容を見る

陸｢…この先生…暴力奮ってないんだろ？｣

陸の言葉に君澤は静かに頷いた。

君澤『のぶおは…私たちと向き合ってくれた……あの時だって、のぶおは…秀一の気持ちを受け止めてただけなのに…っ！！』

君澤は怒りのあまり強く拳を握った。

陸｢……この先生の無実を…掴むんだろ？そのために……決めたことじゃん｣

陸は少し悲しそうに君澤を見つめた。

君澤『…そうだね……』

陸｢…なぁ、本当に後悔しない？｣

陸の言葉に君澤は、しっかりと頷いた。

君澤『……私は、自分が嫌いだよ……なんにもしないで…逃げてた3年前の自分がね…。

でも…今は違う…。今度こそ、私がやらないと行けないから…同じ後悔をしたくない…』

君澤は、リビングに置かれたひとつの写真を見つめた。

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