私、自分嫌いなんで５【俺のスカート、どこ行った？】

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そして、世間の原田に対する見方も変わり始めた。

原田はいつものように、学校に行く支度を始める。でも、スカートが見つからない。

原田｢糸ちゃん！｣

糸｢な〜に？｣

原田｢俺のスカートどこいった！？｣

糸｢のぶが、もうしばらく着ねぇしって閉まったんでしょ？｣

原田｢あれ？俺、糸ちゃんな頼んでなかったっけ？｣

糸｢自分で閉まってって、渡したでしょ？私｣

原田｢渡してねぇーよ！｣

糸｢渡した！いつもの所なんじゃない？閉まったんだから｣

原田｢そこに、ないから聞いてんじゃないのよ！｣

糸｢じゃあ、私わかんないよ！閉まってないから！｣

糸と原田の言い合いが始まる。

原田｢このままじゃ、遅刻しちゃう！てか、学校行けないよ！｣

糸｢うるさい！パンイチで行ってこい！｣

賑やかな朝が帰ってきた。

原田はウィッグを被り前髪を整える。
メイクもしっかりとして鏡にうつる自分の顔を見て学校へ向かった。

行き途中、足のストレッチをして、ヒールの靴で全速力で走りながら学校へ向かう。


学校では、時計を見ながら長井が原田が来るのを待っていた。

原田｢おはヨーグルト！セーフ！｣

元気よく入ってきた原田に、長井は腕組みしながら近づく。

長井｢アウトです！今日ぐらいちゃんと来てください！時間は守るためにあるって何度も言ってるじゃないですか！｣

校長｢まぁまぁまぁ！いいじゃないですか！今日くらい！｣

そんな2人を止めに入る校長。

長井｢校長は原田先生に甘すぎです！｣

長井も、原田を見ながらどこか嬉しそうに息を吐いた。

2年3組に移動する廊下で里見と会った。

里見｢おはようございます｣

原田｢グンモー｣

里見｢復活できて良かったですね！｣

原田｢そうね！｣

里見｢また、楽しくなりそうです！ファいティンポ｣

原田｢…ファいティンポ！｣

そう言ってすれ違って行った。

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