私、自分嫌いなんで【俺のスカート、どこ行った？】

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原田が帰宅する生徒たちと挨拶を交わしていると前から明智がやってきた。

明智｢先生…｣

原田｢あら、なぁに？｣

明智｢これ見てくださいよ｣

明智は微笑みながら自分のスマホの画面を原田に見せた。
原田はその画像を見つめた。

明智｢僕達いま、先生を誰が1番最初に辞めさせることができるか、ってかけやってるんですよ…｣

原田｢なぁに…それ、嫌なっちゃうわね｣

明智｢でしょ〜？先生を辞めさせるって経験とかってほら……中々出来ないじゃないですか？｣

原田｢まぁ、辞めさせられればね｣

明智｢今辞めてくれたらこの写真……誰にも見せないですけど？｣

スマホを操作しながら原田に問いかける。

明智｢もし未成年の生徒を酒の場に連れていった〜なんてバレたら……｣

原田｢バレたら…？｣

明智は真っ直ぐ原田をみすえる。

明智｢僕…かけ、勝っちゃいますよ？｣

その言葉を聞いて原田は目を見開く。

原田｢あらヤダ…あたしクビ！？…あら…うちで待ってる娘困るわね…｣

原田の言葉を聞きながら明智は微笑み

明智｢冗談です笑 娘さんいるんですか？｣

と聞き返した。

原田｢うん、ちゃんとした私の娘よ、写真みる？｣

原田はバッグからケータイを取り出そうとしたが、明智に止められる。

明智｢大丈夫です、この辺結構うちの学校の子いるみたいなんで気をつけた方がいいですよ？｣

画面を見せながら明智は、｢削除｣という文字をタップして画像を消した。
そして、

明智｢さようなら｣

と言って原田の横を通り過ぎて言った。
原田も何事もなかったかのように

原田｢さようなら｣

と言いお互いに別々の方向へ歩いていった。

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