《番外編》ある日のお昼 ページ29
若林side
僕の顔は損でしかない。
小学校、中学校と僕は顔で損を沢山してきた。
だから、高校に入ってずーーっとマスクをして隠し続けてきた顔。
お昼も誰もいない屋上で1人食べるのが日課。
だけど、今日は違った。
1人でお弁当を食べていると、屋上の扉が開いて1人の生徒が出てきた。
僕は慌ててマスクをした。
君澤『あ……ごめん…邪魔しちゃった？』
その生徒は、君澤A。クラスの中心的メンバーの明智、東条と一緒にいる女子生徒。
その容姿は誰が見ても美しいと言うだろう。
君澤『若林はいつも1人で食べてるの？』
若林｢っえ、名前…っ｣
君澤さんに名前を覚えてもらえていた事に驚き声を上げる。
君澤『え、なに？名前違った？』
若林｢ううんっ！若林で…合ってる｣
君澤『…ねぇ、一緒に食べてもいい？』
若林｢えっっ！？……ど、どうぞ｣
僕はまさかの一言に驚きつつも少し席を開ける。少し開いた席に君澤さんが腰をかけお弁当を広げる。
君澤『若林は食べないの？お昼』
若林｢…もう食べたから｣
僕がそう言うと『そっか』と言って自分のお弁当を食べ始めた。
君澤『…たまには誰かと一緒に食べるっていいでしょ？』
若林｢え…｣
君澤さんの言葉に驚き顔を上げる。
君澤『まぁ……私なんかとじゃ、嫌か』
少し悲しそうに俯く君澤さん。
若林｢そ、そんなことっ！ないよ…｣
どうしても小さくなる語尾。
でも、君澤さんは笑顔で
君澤『ならよかったー！』
って笑ってくれるんだ。
こんなお昼も悪くないかもしれないと思った今日だった。
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ぱみ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！リクエストもお待ちしております！ (2019年6月3日 0時) (
レス) id: 34ee2ee9d5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 番外編、とってもおもしろかったです！ (2019年5月19日 23時) (レス) id: 01167813ca (このIDを非表示/違反報告)
ぱみ(プロフ) - 匿名さんさん» ご指摘ありがとうございます。修正致しました。 (2019年5月9日 22時) (レス) id: 34ee2ee9d5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名さん - 9のところレズビアンですよ 勝手に口出ししてすみません (2019年5月7日 9時) (レス) id: a77687e7d9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱみ(プロフ) - summer1374さん» ご愛読ありがとうございます！よかっです笑笑 また、リクエストがありましたら…よろしくお願いします！ (2019年5月6日 17時) (レス) id: 34ee2ee9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱみ | 作成日時：2019年4月20日 23時
