私、自分嫌いなんで【俺のスカート、どこ行った？】

13 ページ15

そして、窓側の1番前の空席を見て呆れた

原田｢いないのよっこいつがいつも〜なんなのよ、この光岡ってやつ！！来るの来ないの？ねぇ、なんか連絡とかあった？？｣

生徒の話を無視した原田に対して怒号が飛び交う

｢おいっ！聞いてんのか！｣

原田｢聞きたくないから聞きませ〜ん！それも私の権利！生徒の言うことを全部聞かなきゃいけならないという決まりはありませ〜ん｣

そう言い切る原田をじっと見つめる明智。

原田｢お客様は神様じゃないんですっ｣

それを聞いた明智が立ち上がって原田の元へとゆっくり歩いていく

明智｢先生…てことはさ、俺ら生徒にとっても先生は神様じゃないってことですよね？｣

原田｢うん｣

明智｢じゃあ、授業とか勝手に出てっちゃっていいんですか？｣

原田｢好きにすれば？進級出来なくて困るのはあんただけどね？｣

明智の問いにも冷静に答えていく原田。
それを聞いて明智は鼻で笑い

明智｢やだな…冗談ですよ｣

微笑みながら原田の前を横切った。
しかし、その横顔は一瞬鋭くなったのだ。

明智｢ちょっとトイレ行ってきますね｣

そう言って明智は教室を後にした。
明智が出ていった扉をじっと見つめていた君澤は、一瞬俯くと…いつものように窓の外へ視線を戻した。

14→←12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す