私、自分嫌いなんで【俺のスカート、どこ行った？】

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原田｢顔で得するやつもいれば、損する奴もいる、つまりどんな顔でも得もするし損もするってこと！あんたは今までその顔で損ばっかりしてきたって言うかもしれない…だけどね、あんた！顔の損得の前に…マスクしてちゃスタート地点にも立ってないよ？｣

若林は、原田を見たがまた視線を逸らす。

原田｢若林｣

いきなり名前を呼ばれ、若林は原田の方を振り向く。

若林｢…名前…っ｣

原田｢得してるやつばっか見るな、損してるやつも見ろ｣

その言葉が若林の心に響き渡る。

原田｢若林、スタート地点に立ちたいんだろ？外したいって言ってたじゃないかマスク！｣

若林｢…外したいっ｣

原田｢よしっ！じゃあ飛べ｣

原田の言葉に驚く若林。

原田｢私が下で受け止める準備しとくから！｣

若林｢準備…？｣

原田は、ダッシュして屋上から消えた。
明智達も驚き視線を迷子にする。

君澤『今度はなに…』

原田が屋上から降りてきたと思ったら、2年3組の生徒の名前を一人一人呼び始めは集める。

原田｢ちょっとこっち来てこれ持って｣

東条達は原田の行動にハテナを浮かべる。

原田は、また一人また一人と生徒の名前を呼び募る。

明智達も呼ばれ、牛久保や駒井達は明智に｢いいの？｣と聞く。

明智｢いいよ…｣

視線をそらさない明智。

原田｢ほらっ！！あんたもだよ！君澤っ！｣

駒井や牛久保、東条も後ろで原田達を見ている君澤の方を振り向く。

君澤は何も言わずにただ原田を見つめる。

原田は先生方にも指示を出し始める。
そして、黒い大きな布を広げる。

原田｢よ〜しっ、若林！こいっ！｣

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