始まりはここに ページ36
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龍之介「…んっ?」
────生きよう
彼は強く決意した
どこかへ続く長い道を一歩一歩、歩いていく
壬生寺では、芹沢の葬儀が行われていた
羽織を羽織った新選組が参列している
新見の部屋には山南がいる
山南「変若水…。これが我々の力になれば…」
お母「故郷に帰っても元気でな」
小鈴「お母はん、お姉はん、長い間お世話になりました。ほな、これで」
────江戸
町人「あら、千鶴ちゃん。そんな格好でどこに行くんだい?」
千鶴「京の都までです」
町人「京?あんた一人で行くのかい?」
千鶴「はい。しばらく留守にしますが」
町人「そうかい。一人旅は危ないから、気をつけるんだよ」
千鶴「ありがとうございます」
〃誠〃の旗が京の空に翻る
新選組が京の治安を守るため、皆颯爽と通り歩いていく
季節は巡り、井吹は桜の木の下に座っていた
〃生きろ〃
芹沢の声が、姿が、脳裏に甦る。
龍之介「俺は生きてるよ、芹沢さん。生きていれば、いつかあんた達の想いが分かるのかもしれない。そうだろ?」
井吹は高く手を伸ばし、何かを掴み取るためにぐっと拳を握りしめた。
────物語はまだ、終わってはいない
これが、始まりなんだ────
───END───
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 沖田さんが、心配です。続き楽しみです。 (2015年8月8日 14時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 今日最高です。♪ (2015年8月5日 22時) (レス) id: 1691f9618d (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ⇒秋桜(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» そう言っていただけると、作ったかいがあります! (2015年8月5日 21時) (レス) id: 611dc10aed (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 最高ですよ〜 (2015年8月5日 21時) (レス) id: baf7536a11 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ⇒秋桜(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» ありがとうございます。薄桜鬼は初めてだったので…そう言ってもらえて嬉しいです。応援よろしくお願いします (2015年8月5日 21時) (レス) id: 611dc10aed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千🌟🌟 | 作成日時:2015年8月5日 13時