私は…大切な人たちを守るために「薄桜鬼 黎明録｣

新見さんの行方 ページ28

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『え？新見さんの行方がわからない？』

平助｢あぁ、さっき土方さんたちが話しててさ

Aたまに、芹沢さんとかといるから何か、聞いてないかと思って｣

『…ん〜。あ、そういえば。この間、芹沢さんの部屋の前を通りかかった時…


龍之介君と芹沢さんが話してるのを聞いて────』

平助｢本当か！？それ、土方さんに知らせろ｣

『う、うんわかった』

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土方｢〃田中伊織〃？だと…｣

『芹沢さんたちの話によると、先日島原で浪士たちと祝宴を開いたらしくて…そこにいた男の人の声や話し方が、新見さんに似てたらしくて…』

土方｢なるほどな、すまねぇな。わざわざ。｣

『役に立てたなら良かったです』

土方｢山崎｣

山崎｢はっ｣

土方｢早速、島原で裏を取ってくれ｣

山崎｢分かりました｣

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『芹沢さん、お茶をお持ちしました』

芹沢｢入れ｣

『失礼します。あ、お邪魔でしたか？』

芹沢｢いや、大丈夫だ｣

お梅｢すんまへん、お邪魔してます｣

『いえ、どうぞごゆっくり』

お梅｢おおきに｣

芹沢｢…A｣

『はい？』

芹沢｢お前は、俺を殺したいか？｣

『え？』

芹沢｢俺は今までたくさんの人を殺してきた。中には罪もない奴らもいた。そんな奴らを殺した俺を、殺したいと思うか？｣

『…私には、殺す勇気もなければ…刀も振れません。』

芹沢｢怖いのか？｣

『怖くないと言ったら嘘になります。ただ、誰かの命を奪いたくないだけです』

芹沢｢あまいな…お前は｣

『…その人には、大切な人がいると思うんです。もし、大切な人が死んだら…悲しいですから…＾＾』ﾊﾞﾀﾝｯ

芹沢｢…｣

お梅｢あの子、あんなに小さいのに、大切な人を失いはったんですか？｣

芹沢｢…両親を…な｣

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