【BTS】ビジネス？いいえ、ガチです。【男主】

体温 ページ15

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先日FIREのティザーが公開された、カムバックステージまであと数日

カムバの初手は通常よりセットも大きいし、ステージが広いから立ち位置や見せ方も変わる

生放送でのパフォーマンスの為にメンバー達で当日までに完璧に仕上げておく

何度も繰り返して、とっくに体がフリを覚えているくらいだ

だけど今日はどこか違った

JH「シウヒョン！また間違えましたね！」

「悪い、」

JH「ティザーも公開されて本番まですぐですよ？しっかりしてください」

ダンス隊長のホソクから厳しい言葉が飛んでくる

今朝まではよかったけど、昼あたりから何故か上手くいかない

わかっているはずの振り付けを何回も間違えて、立ち位置がズレてたり移動のタイミングをミスする

俺が練習の足を引っ張っているのが明らかだ

NJ「シウヒョンが不調なの珍しいですね」

「…あぁ」

何回も気分転換に休憩を挟んでくれてるけど、悪くなるばかりな気さえする

ナムジュンが気を利かせてくれたが今はあまり反応できそうにない、そのうえ踊り続けているせいで汗が止まらない

JH「もう一回通してみよう」

ホソガの声かけに皆が頷いて再び音楽が流れ出す

右、左、右ステップと上半身を右に捻りながら手を…

振り付けを再度頭の中で思い出しながら踊る

移動のため足を踏み出そうとした時、ツルッと滑る感覚

マズい、やらかした

「ッ！！ーーぇ、？」

転ける衝撃に備えていたのに何故か宙に留まっている

JN「シウヤ、大丈夫？」

どうして、と思っていたらジナが俺の体を支えてくれていた

「ありが…」

JN「って、シウヤ身体熱くない？！誰か体温計取ってきて！」

TH「取ってくる！」

ジナの言葉に流れていた音楽が止まり、皆が俺の周りに集まる

JM「え、ヒョン熱あったんですか？！」

「いや、ないと思う…」

不安定だった体制からジナの肩に腕を回され、寄りかかっている

頭がボーッとするくらいで、熱があるようには感じない

JN「何言ってんの、絶対あるよ」

そう言って俺の額に手の平をくっつける

マネージャーから貰った体温計を持ってテヒョンが帰ってきた

とりあえずその場に座らされ体温を測る

ピピピと機械音の後、数字を見てみればなんと38.0℃あった

JK「シウヒョン顔色変わらないから全然わからなかったです…」

JH「気づけなくてごめんなさい、身体きつくないですか？」

弟達が心配そうに俺を見つめる




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