【MHA】RE:SET【男主】 (ページ37)

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36回目ページ37

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筆記試験を無事乗り越え、そしてやって来た演習試験当日

A組の生徒と多数の教員が顔を合わせている

「それじゃあ演習試験を始めていく。この試験でももちろん赤点はある。林間合宿行きたけりゃみっともねぇヘマはするなよ」

「諸君なら事前に情報仕入れて、何するか薄々わかってるとは思うが…」

相澤先生の首元に巻かれている布が何故かモゾモゾと動く

「入試みてぇなロボ無双だろ！！」

「花火！カレー！肝試ーー！！」

ハイテンションな様子で上鳴くんと芦戸さんが答えると、相澤先生の首元から校長先生がひょこりと現れたではないか

「残念！！諸事情あって今回から内容を変更しちゃうのさ！」

その言葉に明らかにテンションの下がる2人

先生の武器である布を蔦って降りてきた校長先生は、将来を見据えた実践的な教えを重視する事にしたと言う

「というわけで…諸君らにはこれから二人一組(チームアップ)でここにいる教師一人と戦闘を行ってもらう！」

ペアと対戦する教師は既に決定済みで続々と発表されていき、そして俺は何となく察していた

二人一組、21人のクラス、…余るのは俺だ

「楪、おまえは外部の臨時講師と対戦してもらう」

皆の視線が俺へと集まってるのを感じて、少し居心地が悪い

「…わかりました」

「それぞれステージを用意してある、11組一斉スタートだ」

会場へは学内バスでの移動ということになり、各自用意されたバスへと乗り込んでいく

俺も例に漏れずバスへと乗り、どこに座ろうか視線を動かす

「お久しぶりです」

「！」

前方の一人がけ席に座っていたのはなんとキューブだった

保須での事件以来の再会に、驚いてしまう

「外部講師って…」

「はい、私が今回ノワールの対戦相手ですよ」

そうして座るように促され、適当に腰掛ければバスは発進し出す

「軽く説明します。制限時間は30分。こちらのハンドカフスを私に掛ける、またはステージからの脱出です」

「貴方は私とシングルマッチなわけですが、もちろんハンデはあります。体重の約半分の重量あるおもりを装着、加えて脱出ゲートは2つです」

キューブの試験説明が終わる頃、丁度会場に到着した

「…俺は闘って、いいんですか」

「あぁ、話忘れていることが一つ」

バスから降りて、キューブは俺へと振り向く

「あの時貴方が避難させた親子から、救けてくれてありがとう。と、言葉を預かっていました」

何故か目頭が熱くなった

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