【MHA】RE:SET【男主】 (ページ34)

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33回目ページ34

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「どんな……あー。こんな感じだよなー？」

唯我独尊、地球は自分を中心に回ってる、友達でさえこの酷い言いよう

そりゃ上鳴くんもクソを下水を煮込んだような性格とか言うわけだ

「うるせぇ！どけ、クソモブどもが！」

隣に座っていたくせっ毛くんを立ち上がらせたその手にはグラスを持っている

どうやらドリンクバーに行くらしい

「ぅ」

「どうした楪」

「炭酸初めて飲んだ」

「マジか！」

ジンジャーエールを一口飲み、シュワ、パチパチという飲み物らしからぬ攻撃に顔をしかめた

「……でも、中学んときよりかは、なんつーか……少し落ち着いたような気もすんな」

くせっ毛くんの呟きに、センター分けくんもかもなと同意して続けた

「中学んときだったら、本当に一発くらい殴ってるよなー。それに、人に勉強教えようとすんのありえねえし」

出くわした時の俺と爆豪くんの様子を思い出したのか、視線が俺へと向いた

「だよなー。やっぱ雄英ってすげえな。……どう？雄英でのカツキは」

聞かれて切島くんは少し考えてから答えた

「アイツは裏がねえから、一緒にいて気持ちいいんだ。実力もあるし、そこはみんな認めてると思う」

入学当初の爆豪を思い出す傍ら、隣に座りジンジャーエールをちびちびと飲む楪の事を横目で見ながら思い返す

入学してから3ヶ月、クラスに一切馴染もうとしなかった楪が今や一緒に勉強をする仲になったのだ

「そういえば、緑谷も同じクラスだったんだろ？」

切島くんがそう言うと、くせっ毛くんとセンター分けくんは微妙な顔をしてまあ…と歯切れが悪くなる

「カツキはともかく、まさかあの緑谷が雄英に行くなんてなー……」

「あの？」

くせっ毛くんは苦笑しながら後ろめたさを隠すように頭を掻く

「あー……実はオレら緑谷のこと、結構バカにしてたんだよな……。〝個性〟もねえと思ってたし」

「なのに、あんな力あるなんてよー」

テレビで見た体育祭で緑谷くんを見た二人はよほど驚いたらしい

けれど、その声色には悔いるような感情が滲んでいた

顔も、バツが悪そうに苦くしかめられている

彼らはきっと緑谷くんに対してしてきたこと、後悔しているんだろうな

緑谷くんは超がつくほどのお人好しだから、きっと──

「緑谷、そう言ったらきっと喜ぶと思うぜ！あ、いや照れるかな？」

切島くんも同じような事を思ったらしい

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