【MHA】RE:SET【男主】 (ページ33)

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32回目ページ33

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切島くんが飲み物を取りに行ったのを見送り、俺は英語のテキストを開く

「爆豪くん、ここの形容詞どれが正解かな」

「あ？…Bのだろ」

眉間に皺を寄せたまま覗き込んだ爆豪くん、文と選択肢を見てさすがと言うべきか答えるのが早かった

「Aじゃないの？」

「前の単数がちげえ」

「あぁ、なるほど」

ひっかけ問題にひっかかるアホだったな俺は

真面目に勉強に取り組もうと思ってた矢先、見知らぬ二人組がテーブルの前で止まった

「……あれ、カツキじゃん！」

黒髪のくせっ毛少年とセンター分けのロン毛少年が、爆豪くんへ親しげに話しかける

「…飲み物取ってくる」

爆豪くんの知り合いみたいだし、少し席を外そう

俺は教科書類を机の端に避けてドリンクバーの方へ向かう

「お、楪何にする？」

「水でいいかな」

「せっかくのドリンクバーなんだぞ！俺はジンジャーエールにした！」

グラスに入った飲み物をクイッと上げれば、中の氷がカラカラ鳴る

「じゃあ同じのにしよ」

それぞれの飲み物を持って席に戻ると、話はそれなりに盛り上がっているようだ

「まさかこんなとこで会うとはなー」

「見たぜー、体育祭！」

「うっせ！！黙れ！」

切島くんが知り合いか？と声をかければ、センター分けくんが雄英の人だと気づいた

「中学ん時のダチだよ。さっさと自分のテーブル戻りやがれ」

「なんだよ、冷てえなぁ」

ぶっきらぼうに答える爆豪くんに対し、名残惜しそうに顔をしかめながら立ち上がろうとする

「あ、じゃあ座っててくれよ！」

切島くんは笑顔で二人を引き止めた

「え、いいの？」

「もちろんだぜ、つもる話とかあるんだろ？」

「んなもんあるか。つーか、勉強は」

本来な目的すら差し置いて、友だち優先しろ！という切島くん

「悪い楪、いいか？」

「別にいいよ」

「あんた、カツキの友達と思えねーくらいいい人だな」

切島くんの男気オーラあふれる笑顔に、くせっ毛くんは眩しそうに目を細めた

「どういう意味だ、クソが！」

「爆豪は口や態度は悪ぃけど、自分の信念に真っ直ぐで熱い男だぜ！」

爆豪くんはそんな切島くんの言葉にさはに顔をしかめた

「気持ちワリィこと言ってんじゃねえ、クソ髪！」

「うん、相変わらず口悪いわー。褒めてんのに」

懐かしむようなセンターくんに、切島くんは好奇心が湧き上がったのか中学の時の爆豪くんについて聞いた

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