【MHA】RE:SET【男主】 (ページ30)

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29回目ページ30

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どうやら期末の演習試験内容は対ロボット実戦演習らしい

「おまえらは対人だと〝個性〟の調整大変そうだからな……」

「ああ！ロボならぶっぱで楽勝だ！！」

障子くんの複製腕が話し、芦戸さんと上鳴くんは期末テストへのモチベーションが高まったようだ

「人でもロボでもぶっとばすのは同じだろ。何がラクチンだ、アホか」

両手を上げ喜びのポーズを取っている二人に爆豪くんが突っかかる

「アホとは何だアホとは！！」

「うるせえな！調整なんか勝手に出来るもんだろアホだろ！」

「なあ！？デク！」

入学時から予想で出来ない成長を遂げている緑谷くんに対し、爆豪くんは苛立った様子で話を続ける

「次の期末なら個人成績で否が応にも優劣がつく…！」

「完膚なきまでに差ァつけて、てめェぶち殺してやる！」

「轟イ…！！てめェもなァ！！」

すごい剣幕で緑谷くんを指差した後、轟くんへも同じ様に言い放つ

ガンッ！！と勢い良く閉められた扉を教室にいる皆が呆然と見つめる

「…久々にガチなバクゴーだ」

「焦燥…？あるいは憎悪…」

切島くんと常闇くんがそんな爆豪くんを見て話した

…俺の演習試験はどうなるんだろうな

「あ、」

思い出した、と楪が声を上げる

「スマホ貰えたので、連絡先いただけませんか…」

緊張の面持ちで緑谷くんと轟くんへスマホを差し出す

「買って貰えたんだ！よかったね！」

「いいぞ」

二つ返事でスマホを出してくれた二人に感謝しかない

「どうやって操作するんだこれ……？」

楪藍色15歳、初めて持つ最新機器に困惑

「操作教えるよ」

「ありがとう」

緑谷くんは仏か何かの生まれ変わりだろうか

「楪俺ともしよーぜ！」

「切島くん！ぜひ…！」

スマホを高々と掲げて近寄ってきた切島くん

緑谷くんが教えてくれたアプリとやらで連絡先を交換し、無事クラスのライングループにも入る事ができた

「これで予定立てやすいな！」

「？」

「爆豪に勉強教えて貰うだろ」

「ああ」

さっきの出来事のインパクトが強すぎて今朝の話を忘れていた

後で連絡する、と切島くんと別れ帰路へと赴いた

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