【MHA】RE:SET【男主】 (ページ22)

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21回目ページ22

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「おい小僧！どうしたその傷！！」

年齢に見合わない素早い動きで俺の元へ駆け寄る爺さん

「ヒーロー殺しが、現れて…」

ヒーロー殺し、その名を聞いて眉間にシワを寄せる

「応援を呼んでくださいっ」

「場所は何処だ！」

俺は自分の足元を見た後後ろも確認する

「血を追ってください、道標になるはずです」

「！」

「他の人にも、声かけないと…」

「救急車呼ぶから大人しくしとけ」

ほぼ無理矢理爺さんにその場で座らされ、何処かへ連絡を取っている様子を眺める事しかできない

三人とも大丈夫だろうか

俺はやって来た救急車に病院へ搬送された

ヒーロー殺しを倒した3人、なんとか拘束して路地裏を出た

そこへグラントリノも駆けつけ緑谷の顔面を足裏で踏み付ける

「青髪の小僧に頼まれて来てんだが…」

「まァ…よぅわからんが、とりあえず無事なら良かった」

「たぶん楪くんです！今は！？」

「救急車呼んでおいたわ」

エンデヴァーのサイドキックたちもやって来て、事態はまだ落ち着いていないことを知る

「二人とも…僕のせいで傷を負わせた、本当に済まなかった…」

「何も…見えなく…なってしまっていた………！」

「…………僕もごめんね。君があそこまで思いつめてたのに、全然見えてなかったんだ。友だちなのに…」

「しっかりしてくれよ、委員長」

飯田は流していた涙を拭いうんと返事をする

時間で言えばほんの5～10分くらいの戦いなった

けれど、僕らにとってはものすごく長い戦いのように感じ──…

「伏せろ！！」

グラントリノが叫び顔を上げるとそこには空中から降りてくる能無

左目の潰れた能無は緑谷を捕らえ飛び去って行く

「わあああ！！」

傷口から垂れた血を気絶していたはずのヒーロー殺しが舐め、能無は動きを止め降下する

飛び出したヒーロー殺しは能無の剥き出しになった脳みそ部分を刀で斬りつけ、緑谷を掴み着地する

落ちた脳無には何故かヒーロー殺しがつけた以上の傷がついていた

引き裂かれたその傷跡は、あの時見たビルの壁面にできたものに似ている

「全ては正しき社会の為に」

エンデヴァーがやって来た事で、ヒーロー殺しの圧が増す

「エンデヴァー…贋物が…」

「俺を殺していいのは本物の英雄(オールマイト)だけだ！！」

瀕死の敵が出してるとは思えない程圧倒されるオーラ

誰もが立ち竦むその場で、ヒーロー殺しは立ったまま気を失った

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