【MHA】RE:SET【男主】 (ページ20)

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19回目ページ20

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ヒーロー殺しと戦い戦闘不能状態の飯田と緑谷

轟が2人を庇いながら戦ってはいるが、ヒーロー殺しは強かった

「己より素早い相手に対し自ら視界を遮る……愚策だ」

大きな氷柱を刀で切り刻むヒーロー殺し

「そりゃどうかな」

左の炎を出そうとしたその腕に2本のナイフが突き刺さる

「おまえも良い…」

砕けた氷の更に上からヒーロー殺しが刀を振り下ろし近づいてくる

「！？」

ヒーロー殺しは突然攻撃を辞め、くるりと身体を翻す

何故ヒーロー殺しはその時咄嗟に動きを変えたのか、と聞かれても勘だと答えるしかない

突如ビルの壁面に大きく抉り取るような跡が現れた

翻したその先で緑谷がヒーロー殺しの装飾を掴み、壁側へ押し付ける

「緑谷！」

「なんか普通に動けるようになった！！」

「時間制限か」

だが飯田と先に倒されていたヒーローはまだ身動きが取れていない

ヒーロー殺しは緑谷の背中を肘で突き、なんとか離れた

「下がれ緑谷！」

2人の間を割くように氷壁を張り、体制を整える

「血を摂り入れて動きを奪う、僕だけ先に解けたってことは」

「考えられるのは３パターン。人数が多くなる程効果が薄くなるか、摂取量か…」

「血液型によって効果に差異が生じるか…」

ヒーローはＢ、飯田はＡと答え、ヒーロー殺しはニヤリと笑う

「血液型…ハァ、正解だ」

「わかったとこでどうにもなんないけど…」

「さっさと二人担いで撤退してぇとこだが…」

ヒーロー殺しの強さも然ることながら、先程現れた壁の傷

一体何者の仕業か解らない今、近接を避けつつ粘るのが最善

「二人で守るぞ」

ヒーロー殺しへ緑谷が飛び出そうとした瞬間

「！！」

またも突然風のような物が通り過ぎる感覚、ヒーロー殺しの頬にかすり傷が生まれる

「何事だよこれ」

皆の意識がいきなり登場した楪藍色へと集まる

「３対１か………甘くはないな」

頬の傷を拭いヒーロー殺しは新たに現れた子どもを睨む

「楪くん？！なんでココに…」

「それは俺の台詞…でも今は悠長に話してられないみたいだな」

楪は隙を付いてプロの応援と2人を避難させたいと頭を巡らせる

「時間、稼げるか」

「やってみる」

3人で視線を交わし、緑谷がヒーロー殺しへと距離を詰め轟は炎で援護

楪は倒れる2人へ手を伸ばそうとしたが、ナイフが飛んできて舌打ちをする

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