【MHA】RE:SET【男主】 (ページ12)

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12回目ページ12

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たが昔のように非道な実験や幽閉は行われる事なく、政府の息がかかった機関にて経過観察された

16歳となる楪藍色は雄英高校へと特例の入学を果たした

何故ヒーロー科なのか、そう聞かれても安全性が高い為という返答しかない

世間へ藍色の存在が露見しない為に、体育祭への参加は避けるべきなのだ

だが先の敵襲撃を踏まえ、自己防衛と〝個性〟の制御を身に付けるべきと話し合いが行われた

「生徒だ」

曇りなき眼で俺を見る先生に、どうしてこんなに優しい人達ばかりなのだろうと胸が苦しくなる

「…ありがとうございます」

「戦闘となるとクロが勝手に動き出す可能性が高い、だから…体育祭には出ません」

〝死〟に取り憑かれている、まだ15歳の子ども

相澤はやるせなさにギブスで見えない拳を握り締める

「いいんだな」

「はい、良い席で見させてください」

「…贅沢な奴め」

昼休みの残り時間もあまりない、昼食を取らせるためにも会議室を下がらせた

「雄英体育祭！！ヒーローの卵たちが我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル！！」

「どうせてめーらアレだろ、こいつらだろ！！？敵の襲撃を受けたにも拘わらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星！！！！」

「ヒーロー科！！１年！！！Ａ組だろぉぉ！！？」

歓声の中登場したクラスメイト達に拍手を送る

選手宣誓に呼ばれたのはなんと爆豪くん

「せんせー」

緊張感の走るスタジアムに爆豪くんの声がよく響く

「俺が一位になる」

「絶対やると思った！！」

生徒達からの大ブーイング、こんな選手宣誓あっていいのか

「せめて跳ねの良い踏み台になってくれ」

「どんだけ自意識過剰だよ！！」

「ははっ」

でもそこが爆豪くんらしくていいと思う

そして早速行われる第一種目は障害物競争、クラス総当りのレースらしい

一斉にスタート、開始早々半分くんの〝個性〟で行動不能が大半を占めた

関門がいくつか用意されているようで、1番始めは巨大なロボットが立ちはだかる

次はそこの見えない岩壁地帯、ロープを渡り進んでいく

地雷原を抜け、1位で通過したのは

「さァさァ序盤の展開から誰が予想出来た！？今一番にスタジアムへ還ってきたその男あ───…緑谷出久の存在を！！」

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