【BTS】はじまりのおと【男主】 (ページ7)

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「で、どうかしたんですか？」

きちんと飲み込んでからコメントを見ている2人と同じように画面を覗き込む

韓国語と英語のコメントの間に日本語のコメントがあった

＞『いつも応援してるよ！』

「フフ」

JM「面白いことでも書いてるの？」

「違いますよ」

気になっているのか僕ことを見るヒョン達の前からスマホを取り、カメラをセルカにする

『コメントありがとう、これからもよろしくね』

感謝を告げてセルカを戻し、ジニヒョンへスマホを返すが案の定捕まった

JN「今日本語で話してただろ！」

JM「意地悪な弟だ〜」

ぐいぐいと両脇からヒョン達に押される

「いつも応援してるよって、日本のアミから言われました」

そう言うと2人は何故か僕の頭を撫で回してきた

JN「ヤ〜嬉しいな」

髪の毛がボサボサになるからやめてほしい

JM「ヒョン、ところで今何分ですか？」

JN「…」

チラリとカップラーメンの蓋をめくる

「…伸びましたね」

JM「味は美味しいから…」

後に麺のびのび事件と呼ばれるプチ名物動画となるのだった

－3years later

エゴサするつもりはなかったが、興味で検索をかけたら懐かしい動画が出てきた

1人薄暗い部屋の中でスマホの画面をスクロールする

ガチャリと部屋の扉を開けられて廊下から差し込む明かり

TH「こんな暗いとこ居たら目悪くするよ」

部屋の電気を付けられて眩しさに目を細める

JK「シウォニヒョン、もうすぐ受賞式の生放送始まりますよ〜」

「わざわざ呼びに来てくれたの？」

JK「はい！」

「ありがとうジャングガ」

2人に連れられてきてみれば、すでにナムジュ二ヒョンとジミニヒョンがソファに座っていた

テヒョンイヒョンの夜食を僕も貰って食べ終わる頃、僕達にとってのメイン放送が始まり

皆緊張の面持ちで見守る

そしてついにやってきた

BEST POP DUO/GROUP PERFORMANCEの文字

ドキドキと心臓の音がやけに耳に響く

≪テレビ音声≫
≪DYNAMITE by BTS≫

DYNAMITE
BTS

あのグラミー賞にノミネートしている

嬉しさのあまり声が出ない

「〜〜ッ！！！」

隣に座っているテヒョンイヒョンの手を握りしめて、気持ちのまま振り回した

何故かナムジュ二ヒョンのスマホがジミニヒョンの隣に転がっているのに気づいて笑う

テヒョンイヒョンがスマホを持って受賞の感想を聞いて回ってきた

「ｯ最高です！」

蘇る今までの記憶

11年前のあの日、全ては偶然ではあったけど

今では運命だったんじゃないかと思うよ

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