【BTS】はじまりのおと【男主】 (ページ27)

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父親を押し退けてリビングへと乗り込む

弟を見ていた母親は、僕の事を見たが興味無さげに目を逸らす

C「飲み物取ってくるわね」

そう言ってソファの側に立つ僕を素通りする

弟がこちらを振り返ると、何も言わずただ笑ってきた

僕はそれに耐えれず弟の首へと両手を伸ばして握り締める

それを見た母親は、驚いて飲み物を地面に落とす

トマトジュースが溢れガラスの割れる音

弟に手をかける僕を父親は無理やり引き剥がし殴り飛ばされた

僕は殴られた勢い倒れ、運悪くテーブルの角で頭をぶつける

気絶して倒れる僕と溢れて広がるトマトジュースを2回交互に映してシーンが終わった

カット！その掛け声と同時に起き上がり

「苦しくなかったですか！」

役とは言え首を締めてしまった相手に謝る

C「全然平気です！気にしないでくださいㅋ」

「よかったぁ」

お互いに軽く抱き合って撮影が終わったことを称える

映像を見て皆が満足できる物が仕上がった

キャストさんやスタッフさんらにお礼を言う

JN「シウォナやるねぇ」

背後から突然やってきたジニヒョンは肩に腕を置いてきた

「大根役者でした？」

僕もヒョンと肩を組む

JN「上手かったよ！」

「ヒョンに褒められると嬉しいです」

そう素直に答えればヒョンの耳が何故か赤くなった

「ジニヒョン？耳赤いですよ」

JN「ヤ〜気にしないで…」

「何でヒョンが照れてるんですかㅋ」

撮影前の時の仕返しとばかりに揶揄っているとカメラスタッフさんがやってきた

さすがに切り替えて明日もある撮影についてコメントする

「明日は皆で撮影なので楽しみです。ね、ヒョン？」

JN「お楽しみに〜」

バイバイ、と2人でカメラに手を振ればここの撮影様子は録り終わる

そう言えばは肩組んだままだった、まあいいか

「ヒョン」

悪戯心でジニヒョンに声をかける

JN「な、に」

こちらを見たヒョンの頬に指がぷにっと当たり目が合う

JN「シウォナ〜ㅋㅋ」

「引っかかっあぅ」

イヒヒと笑えばジニヒョンに頬を摘まれた

「ひおん〜ㅋㅋ」

JN「ㅋㅋㅋ」

やっておいて人の顔を見て爆笑するのやめてください

まさかこの様子もカメラスタッフに撮られていて、後日公開されるメイキングに残されるとは思ってもみなかった

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