【BTS】はじまりのおと【男主】 (ページ26)

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I NEED U ページ26

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－2015年

花様年華、人生で最も美しい瞬間

それをテーマにした曲を今回始めてMVとして撮ることになった

メンバーそれぞれの設定があって、なかなか面白いものになりそうだけど

僕は不安だった

撮影の様子を撮るためカメラも回るらしい

JN「シウォナ、もしかして緊張してる？」

トンッとわざとぶつかってきたジニヒョンに対して、今は言い返す余裕がない

「演技とかしたこと無いので、それなりに」

JN「大丈夫、1番上手いのは僕だから！」

「下手だったら大笑いしてやります」

JN「！…シウォナの大根役者楽しみにしてるよㅋㅋ」

いつもの窓拭き笑いをしながら背中を叩いてくる

少し痛かったので、ジニヒョンの鼻を摘んでやり返した

JN「ヤー！今から撮影なのに！！」

「いつもヒョンはかっこいいですよ」

鼻を擦るジニヒョンと背中を擦る僕

なんだかおかしくて、2人でケタケタ笑っていたら監督から声をかけられ

撮影様子を撮っているカメラスタッフさんの方へ駆け寄る

「アニョハセヨ！僕の撮影シーンです」

JN「いえ〜！」

「ヒョン！邪魔しないでくださいㅋ」

写り込んできたジニヒョンを追い出して本格的に撮影が始まった

場所は至って普通の住宅街、エキストラの人達が日常的な生活をしている風景を演出し

その中で同じく生活をしている僕

シーンは自宅に入るところから始まる

「ただいま」

玄関でそう言うも返事のない家

昼間なのに薄暗く静かな玄関と、明かりの付いたリビングからは数人の笑い声が聞こえる

突然開いた扉からの光に一瞬目を細めると父親が現れ

C「…あぁ、帰ってきてたのか」

僕を見れば微笑んだりもせずただそう呟く

それに会釈をして顔を上げた時、父親越しに弟の頭を撫でて微笑む母親の姿が映る

カメラはその姿を写す僕の瞳をアップして、瞬きと同時にその様子が消える所でカットされた

撮影を終えればメイクさんが駆け寄り、少しファンデを塗られる

その間撮影されていたシーンを見てどんな仕上がりか確認

SF「いい感じだよ！」

「それはよかったです」

カメラ越しに見る演技している自分に気恥ずかしさも感じるが慣れないとな

「上手く出来てるといいんですけどね！」

カメラスタッフさんにそう声をかけ、途中に流れる続きのシーン撮影へ入る

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