不器用な君と。（今井） ページ6
【注意】
馬鹿で可愛い今井君はいません
以上のことに不安や苦手意識を感じた方は読まれないことをおすすめします。
俺は不器用だから、沢山のことをこなす事は出来ない。
けど、お前だけは大事にしたいんだ。
付き合い始めたあの日、今井君にそう言われた。
私の手を汗ばむ手で掴んで、腰を屈めて私に目線を合わせて真剣にそう言う今井君にときめいたし、嬉しかった。
あの後、私はなんて言ったんだっけ_____
｢A？｣
突然名前を呼ばれてハッとする。目の前には心配そうな今井君の顔。
｢……あ、ごめん。ぼーっとしてた｣
｢大丈夫か？何かあったら言えよ？｣
｢うん、大丈夫。……何の話してたんだっけ｣
そう言うと、今井君はふふんと得意そうに笑って喋り出した。
｢この前お前に手を出そうとしてた奴をぶっ倒してきたんだよ！ありゃーしばらく病院から出られないぜ｣
今井君は、はは、と楽しそうに笑う。
よく見れば、彼の青いブレザーには所々赤色が散らばっていた。
｢……今井君、そこまでしなくて良いんだよ？あの人も、私に手を出そうなんて……そこまで考えてなかったと思うの。ちょっと声掛けてきただけで、｣
｢Aは本当に危機感が足りないな！もし何かあってからじゃ遅いだろ？大丈夫、俺が守ってやるから｣
優しく微笑む顔は前と変わらないはずなのに、最近の今井君は、なんだかおかしい。……いつからこうなってしまったんだろう。
付き合い始めた頃、束縛なんて全くと言っていいほど無かったし純粋で健全なお付き合いをしていた。
手を繋ぐようになって、男の子と二人きりにはなるなと言われた。
キスをするようになって、友人の事を細かく聞かれるようになった。
多少の束縛も、ちゃんとした友人と付き合っているのか知りたいって思ってくれてるのも、私を大事にしてくれてるから。
だから私も男の子とあんまり関わらないようにしたし、友達もいい子ばっかりだよってちゃんと伝えた。
彼が安心出来るならそれで良いと思った。
同じベッドで過ごすようになって、時々今井君が今みたいに｢誰々をやってきた｣という話をするようになった。相手は決まって私にちょっかいをかけてきた人達。
私は喧嘩とかに無縁の生活をしてきたから少しだけ怖くなったけど、｢もう大丈夫だから、安心しろ｣って抱きしめられると心地よかったし、私の為にやってくれてるんだと思うと嬉しかった。
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莉亜(プロフ) - はじめましていつも楽しく読んでいますぜひ谷川さんのお話がみたいです!これからも頑張ってください！ (2019年1月1日 14時) (
レス) id: 017ccb7948 (このIDを非表示/違反報告)
ハーレクイン(プロフ) - 更新頑張って下さい！応援しています、 (2019年1月1日 3時) (レス) id: 6e522d86ed (このIDを非表示/違反報告)
ハーレクイン(プロフ) - 作者様の今井さんオチ小説からきました！素敵でした！ほんとにこういうの待ってました！！今井さん最高！！できたら、束縛激しめ相良さん書いて欲しいです！今井さんの話も見れるだけでとても有り難いので、書いてもらえたら嬉しいです！ (2019年1月1日 3時) (レス) id: 6e522d86ed (このIDを非表示/違反報告)
メロンパン - 伊藤と三橋の本当の顔を知っちゃったら･･･でお願いします！ (2018年12月29日 14時) (レス) id: e9a1259486 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち子(プロフ) - 莉亜さん» 谷川さん...！！書くとなったらのんびりほんわかなお話になりそうです笑ご意見ありがとうございます！ (2018年12月23日 23時) (レス) id: 8a68cf3e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わらびもち子 | 作成日時：2018年11月28日 23時
