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22話、 ページ23

「私ね、ちょっと寂しかったの」


流石に目は合わせられなくて、手元のカフェオレを見ながらそう言った。

「……寂しい?」
「うん、ずっと一緒にいたから……急に離れちゃうのが……寂しくて」


照れくさくて、それを誤魔化すようにへへ、と笑うと勝俊が固まった。


「……勝俊?」
「あ、いや、なんでもない!そ、そうかー寂しかったのかーふーん」
「うん、あんな態度とっちゃってごめんね」
「い、いや?俺も悪かったし、うん、全然」


謝罪の為に目を合わせようとしたのに目が合わない。それどころかなんだか挙動不審だ。さっきからそわそわして目線をキョロキョロさせている。



「……?どうしたの急に。なんか変だよ?」
「は、はぁ?!別に変じゃねーし!!お前の目が変なんじゃねーの?!」
「!?なんなのよアンタ、人がせっかく仲直りしようって頑張ってんのにさ!」
「う、ううううるせー!!!お前と仲直りなんか希望してねーよ!!!」
「はぁあ?!だったらこっちだってアンタと仲直りなんかしなくていいわよ!!!」


さっきまでコイツにドキドキしてたのが馬鹿らしくなって、お代をテーブルに叩きつけてお店を出ていった。



怒りに任せてしばらく大股で歩いえいたが、だんだんと頭が冷静さを取り戻していく。



「……やってしまった」



でも、あれは明らかに勝俊が悪い!
急に態度変えたりして……なんなのよ。

……なんか、キョロキョロしてたな。もしかして、理子さんって人が傍にいたのかな。それで誤解されたくなくて……?


久しぶりに勝俊とちゃんと喋れたと思ったのに、こんな形で終わるなんて……
仲直りもできなかったし……


じわり

滲んできた涙を拭っていると、前から谷川君が歩いてくるのが見えた。


「あ、谷川君……三橋君に伝えてくれた?」
「Aさん…はい、それはもちろん」
「そっか、ありがとね」


「……あの、Aさん…今井さんまたなんかしでかしたんですか?」
「ふふ、流石は谷川君。そうだねー……んー、もう仲直りは無理かも……?」
「えっ?!な、なに言ったんですあの人?!」
「何か酷いこと言われたわけじゃないの。でも……勝俊はもう私と話せなくても良いみたい」


あは、と苦し紛れに笑ってみたけど、谷川君にそれは通用しないみたい。彼にも悲しそうな顔をさせてしまった。

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黒にゃん - 幼馴染み・・・いいですね( ^ω^)! (2018年12月1日 15時) (レス) id: 624e52af4e (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち子(プロフ) - 卵さん» 更新を楽しみにして下さっててとっても嬉しいです!自分のペースで頑張っていこうと思います、ありがとうございます! (2018年11月29日 16時) (レス) id: 8a68cf3e08 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち子(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!今後の展開は...どうなることやら笑 更新頑張っていきます! (2018年11月29日 16時) (レス) id: 8a68cf3e08 (このIDを非表示/違反報告)
- この小説が好きでずっと読んでます!次の展開がどうなるのか楽しみにいつも更新されるのを待っています!更新つかれない程度に頑張って下さい! (2018年11月29日 12時) (レス) id: db533c903d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 最初から読ませていただいてます!今井さんと谷川が好きなので、読んでいてとても楽しいし嬉しいです笑今後の展開も気になります!更新頑張ってくださいね! (2018年11月28日 23時) (レス) id: a54f0b350e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わらびもち子 | 作成日時:2018年11月17日 12時

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