37話。 ページ40
いっけなーい、ちこくちこくぅ☆
私、柳生A！今朝目が覚めてみたらびっくり、9時23分☆
どうして誰も起こしてくれないの〜？えーん！あ、そういえばパパは出張で、ママは友達と温泉旅行に行ってるんだった☆もう、私ったらおっちょこちょいなんだから☆
そんな事を真顔で考えながら道をちんたら歩く。いつもは人が沢山いるのに全然いない。
そりゃそうだ。もう9時過ぎてるし真面目な子はとっくに学校に着いている。
｢はぁ……今日やっぱ休もうかな｣
｢ねぇねぇそこのおねーさーん｣
背後から軽い感じの声が聞こえて、振り返ると派手めな格好をした若い男が4人立っていた。大学生……かな？
｢……なんでしょうか｣
｢君この辺の高校の人？三橋と伊藤っての知らない？｣
知り合いの名前が出て少しだけ目を見開く。
｢あら？その反応もしかして知り合い？友達？おねーさん真面目そうなのに…一般の人達の中でも有名人なんだ〜その伊藤と三橋っての｣
｢いやいや紅野ちゃん、この時間に歩いてる時点で真面目ではないでしょこの子｣
｢あはは、たしかに〜！賢いねぇゴローちゃん！……で？おねーさん教えてくれないかな、三橋と伊藤が何処にいるか｣
センター分けの男のただならぬ雰囲気に呑まれそうになりながらも、平静を装って口を開いた。
｢その二人なら知ってる。うちの学校の生徒だから。……あの二人にどんな用が？私これから学校行くので良かったら伝えましょうか？｣
｢んふふおねーさん面白いねぇ。ねぇねぇもうちょっと情報ない？｣
｢情報と言われましても。学校行ってみたらいるんじゃないですかね｣
｢んー学校は困っちゃうんだよね。ねぇ、おねーさんもしかしてどっちかの彼女？｣
｢は？……違いますけど｣
そう答えるとセンター分けはありゃ〜残念！とオーバーなリアクションをした。うざい。
｢でも相当仲は良いと見た！！ごめんねぇおねーさん。……餌になって貰うよ｣
瞬間、腹部に鈍い痛みと息の詰まる感覚。
｢っぐ、は…っ……なに、す…｣
｢ん〜ちょっと寝ててね。大丈夫、痛いことはしないよ！｣
｢いやいや紅野ちゃん！今の相当痛そうだったよかわいそーに〜｣
男達が笑う声が耳につく。文句を言ってやりたいのに、段々意識が朦朧としてくる。
｢あ、もう落ちるねこりゃ。良かった良かったー！｣
ムカつく声を聞きながら、私は意識を手放した。
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わらびもち子(プロフ) - まいかさん» わー！間違えてましたね！ご指摘ありがとうございます！！ (2018年11月22日 17時) (
レス) id: 8a68cf3e08 (このIDを非表示/違反報告)
まいか(プロフ) - 42話の相良君のセリフ「お前ら二人料理してやろうか？」じゃなくて「お前ら二人立てねえようにしてやろうか」です (2018年11月22日 17時) (レス) id: 60967a6998 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち子(プロフ) - カナリアさん» そう言って頂けて嬉しいです！！ありがとうございます！ (2018年11月21日 23時) (レス) id: 8a68cf3e08 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア - おもろい！更新見たいです!!!楽しみにしています!!! (2018年11月21日 1時) (レス) id: 207c22caf3 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち子(プロフ) - 御堂さん» 楽しみって言葉がとっても嬉しいです...！更新がんばります！ (2018年11月17日 16時) (レス) id: 8a68cf3e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わらびもち子 | 作成日時：2018年11月10日 21時
