28話。 ページ30
三橋が前に出て、片桐って奴にタイマンを仕掛けた。
その場にピリッとした空気が流れる。
すると突然、理子ちゃんが現れた。
「いや、え、理子ちゃん?!」
「三ちゃんやめて!適う相手じゃない!」
「かといってお前が適う相手でもないから下がってなさい」
「そこで、私の出番だ」
「お父さん?!」
「理子ちゃんパパ?!」
いやいやいやいや!!絶対無理でしょ!!失礼だけど無理だよアンタには!!!
いやほら正義とか語ってる場合じゃ、あああああ完璧に相手のパンチ入ったー!!!!!
「だァァァい!!!じぇじぇじぇ!!!!」
いやどんだけ叫び特徴的だよ。
「……この程度の突きで、私を倒せると思ったのか」
「……え、もしかして理子ちゃんパパすげー強い……?」
そしたら今までとんでもなく勘違いしてたよ。ごめんなさい。
「はは、ははははあっあっあー↑あっあっあー↑あっあっ」
……ん?様子が
「フッ入った。確かに入った。……しかし一旦後退すると見せかけて倒れる」
「お父さん!!!」
「やっぱりかぁー!!!!!」
「……なんで連れてきたァ?」
「あのね、現役離れてるからね、弱いの、ぶっちゃけ」
「うん分かるよ大体」
「…行くって聞かないから!」
「…おとうさんの仇ィィイイ!!!!」
理子ちゃんパパは( ˘ω˘ ) スヤァ…てな感じで寝ていたのでしばらく観察していたが、顔が大きいだけで特に面白くもなかったのですぐにやめた。
三橋と片桐の方を見ると、かなり激しく殴りあっていた。理子ちゃんは怖いのか時々ぎゅっと目を瞑っているし、手は祈るように組まれている。
……やっぱ可愛いなぁ理子ちゃん。
結局喧嘩もしちゃったし、見た目だけ取り繕ってもダメなんだなぁ。
私はこんな風にはなれないや。
三橋と片桐の殴り合いがますます激しさを増していった頃、場違いな声がその場に響いた。
「こらこらやめんしゃ〜い」
「道あけんしゃ〜い」
ツッパリ風の明らかに高校生じゃない人達。
「……あれ、絶対うちの先生達だよなぁ……」
「…うん、やっぱりそうよね」
理子ちゃんと顔を見合わせ、苦笑い。
腐ったミカンがどーのこーのと言っていたが、その話が終わる前にサイレンが聞こえ始めた。
どうやら先生の内の一人が呼んでいたらしく、私達は慌ててその場から離れたのだった。
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わらびもち子(プロフ) - まいかさん» わー!間違えてましたね!ご指摘ありがとうございます!! (2018年11月22日 17時) (レス) id: 8a68cf3e08 (このIDを非表示/違反報告)
まいか(プロフ) - 42話の相良君のセリフ「お前ら二人料理してやろうか?」じゃなくて「お前ら二人立てねえようにしてやろうか」です (2018年11月22日 17時) (レス) id: 60967a6998 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち子(プロフ) - カナリアさん» そう言って頂けて嬉しいです!!ありがとうございます! (2018年11月21日 23時) (レス) id: 8a68cf3e08 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア - おもろい!更新見たいです!!!楽しみにしています!!! (2018年11月21日 1時) (レス) id: 207c22caf3 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち子(プロフ) - 御堂さん» 楽しみって言葉がとっても嬉しいです...!更新がんばります! (2018年11月17日 16時) (レス) id: 8a68cf3e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わらびもち子 | 作成日時:2018年11月10日 21時