【今日から俺は!!】目指すはヒロイン。

26話。 ページ28

｢俺の相棒に何させてんだ｣


三橋……！！

｢女盾にしてやにしてんだクソ野郎！！！！！｣


三橋の飛び蹴りが相良に決まり、三橋が伊藤君を立ち上がらせた。

｢ほら立て伊藤。地面になんか美味そうなもんでも落ちてんのか｣
｢は、笑わせるぜ……今さっき許してくださいって土下座してたやつがよぉ！｣

｢ほら言ってやれ伊藤。地面に美味しそうなもんが落ちてたんだって｣
｢あぁ…落ちてた。……食べちゃった｣


｢…雑魚が！！2人になったくらいでイキがんなや！！！｣
｢俺を忘れてもらっちゃ困るぜ〜？｣
｢誰だお前！｣
｢うそーーーーん！！！！｣


まさかの今井君の登場に私もびっくりしたが、種を撒いたのは俺だとか言ってる。ふざけんなよお前。

そんな今井君も指ボキボキ鳴らしてまさに臨戦態勢。
さて、やろうか…と三橋が言ったところで相良が猛ダッシュで逃げた。

よし、今！！！

相良が居なくなり動揺しているモブ達を後ろから思いっきり角材で殴る。

この時を待っていたのさァ！！！！

早川さんを拘束しているモブどもを殴ってから彼女の背中を軽く押せば、伊藤君の元へ一直線に走っていった。うんうん良かった良かった。


｢あーー…ちょっと寝たらスッキリしたよ。放っておいてくれてありがとうね？｣

角材を肩にトントンさせながら笑顔で言えば、舐めるなァ！とか言いながら殴りかかってきたけど、こっちには角材あるし今井君も伊藤君もいるんだぞ？？？


｢舐めんなはこっちのセリフじゃボケェ！！！！｣

ガツン！！と人を殴る感触は決して良いものではないが、友達とその彼女を危険に晒したので当然の処罰です。仕方ないよね。


｢て、あれぇえ？！？！なんでAちゃんいるの？！｣
｢あーー今井君、その話後でするわー｣

確かに、今井君からしたら私が角材ぶん回してるのは違和感があるかもしれない。
もう今更隠せないし、後でちゃんと話すか。


｢今はコイツらをぶっ飛ばすことに専念しましょう｣


とりあえず、罰はしっかり受けてもらわないとね？

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