特別能力者 ARS part５ (ページ16)

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９６　翔side ページ16

翔「はぁ、はぁ、はぁ。」

ここの出口は、どこなんだ。

どんどん、時間が過ぎていく。

そのたび、体力が奪われていく。

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無我夢中で走り続けて、数分。

翔「やっと、あった・・・・・・」

ようやく、出口にたどり着いた。

そして、外に出ると一面森だった。

翔「はぁ、どこに行けばいいんだよ。」

今、ここで能力を使うのをやめてしまったら、

secretのやつらが、追って来るかもしれない。

翔「はぁ、も、もうちょっと・・・」

この森は、どこまで続くんだ。

もしかしたら、永遠に続いているんではないかという、

マイナスな考えが、頭をよぎる。

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何分走っただろうか。

その時、俺はあることを思い付いた。

『まだ、眠っている能力があるはずだよ』

あの人が言っていた、言葉を思い出した。

もし、体力が回復する能力があれば・・・

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だめだ。この能力は俺にないのか。

最後の力を振り絞って、頭を働かせる。

そして、『瞬間移動できたら』という考えが浮かび、

念じたところで、意識を手放してしまった。