特別能力者 ARS part５ (ページ14)

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９４　翔side ページ14

翔「うぅ～ん！」

今、何時だろう。

相変わらず、真っ暗だ。

そう言えば、さっきの夢は一体・・・

もし、あの人が言っていたことが

本当であるならば、試してみる価値がある。

物が溶けるのであれば、

自分を抑えつけている縄だって、

手に刺さっている針だって、

無くなるかもしれない。

しかし、今まで気付かなかったということは、

相当、体力を使うということだ。

でも、それで助かるならば、やるしかない。

翔「・・・・・・」

俺は、『物を溶かす』と、

強く念じた。

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ドロドロドロドロ・・・

あ、本当に溶けた。

溶けたといっっても、自分に触れている物だけ。

だけど、縄も針も溶けて無くなった。

ガチャン、

仁「おはようございm！？」

扉を開けて、茫然と立っているあいつ。

仁「ど、どうやって・・・」

翔「はぁ、はぁ、はぁ。」

やばい、体力が・・・

でも、最後までやらなきゃ。

ここまで、来たんだから。

翔「・・・・・・」

俺は、再び意識を集中させる。

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仁「・・・・・・」

よし、時間が止まった。

急いで、部屋の外に出る。

止めている時間が、長ければ長いほど、

体力を使う。

翔「はぁ、はぁ。」

ど、どうしよう。

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意識が、ぶっ飛びそう。