どうやらゲームと漫画のオタクが海賊の世界に転生トリップしたようです】 (ページ21)

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15話・宴での自己紹介　その2 ページ21

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ビスタさんに挨拶したらわはは！と豪快に笑われました……

ｲｿﾞｳ「初めまして…イゾウだ。十六番隊の隊長を務めている。剣は扱えるがどちらかと言うと銃の方が得意だ」
『…………………ハジメマシテ………』

……最推しに柔らかく微笑まれながら挨拶された…無理……もう悔いは無いです……

私の言動が一気にぎこちなくなったせいか、マルコさんに心配されました

ﾏﾙｺ「A？大丈夫かよぃ？」
『………………ﾋｭｯｯ』

バターーン！！

ﾏﾙｺ「A！？A！！」
ｲｿﾞｳ「大丈夫か！？おい！聞こえてるなら返事しろ！！＿＿＿＿＿＿」

【数時間後】

『ん…………ﾊｯ!!』

目が覚めて自分が寝た覚えのない場所で体が横になってるのに気付いて急いで体起こしたら医務室みたいなところにあるベッドに寝かされてた

ｶﾞﾁｬｯ

ｲｿﾞｳ「お、起きたみたいだな」
『ﾊﾋｭｯ……お、おはようございます…………(？)』
ｲｿﾞｳ「ははっ、なんで疑問形なんだw」

ガタガタと近くにあった木の丸椅子をひこずって私が寝てるベッドの横に座ったイゾウ様
…………なんでこんな事に…

ｲｿﾞｳ「大丈夫か？俺達に挨拶に来た時に宴中に倒れたんだ」
『覚えております……大変失礼いたしました……』

ベッドの上で土下座する勢いで謝った。多分本人からしたらゆっくりに見えたと思うけど

ｲｿﾞｳ「いいや、気にするな。体調でも悪かったのか？」
『いえ……緊張で……』

できるだけ視線を合わせずにいればイゾウ様の質問にも答えられた
……けど、ほんとにその場凌ぎでしかないから凄くしんどい。誰か来てくんないかな…

ｲｿﾞｳ「緊張で目でも回したか？」
『多分……はい……』
ｲｿﾞｳ「まぁ、軽く頭を打ったくらいですんで良かった
それと、マルコから伝言で、今日中に部屋の用意はできねぇから今日はこのままここのベッドで寝てくれだとよ」
『分かりました……ありがとうございます……』
ｲｿﾞｳ「ああ。じゃあ後はゆっくりしてろ。もう休むならそれでもいい
おやすみ、お嬢」

そう言ってから部屋を出ていったイゾウ様を見送って、盛大に溜息を着く
ハァーーーーー…………無理無理無理！！！推しと喋っちゃったぁ！！！何このイベント！？むり！こんなのすぐ昇天しちまうって！夢小説とか今まで何作も読んだけど主人公良く発狂せずに話ができるね！？私無理だよ！！

『…………寝よ』

キャパオーバーだわ……

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